ドル円はピークアウトした可能性【転ばぬ先のテクニカル】

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上昇トレンドが明確に

昨日の東京株式市場は上放れて3日続伸となりました。11月11日以降は2万8329円から2万7743円の狭い範囲での横ばい推移でしたが、今朝はその上限を抜け出して上昇トレンドが明確になりました。相場は放れに付けという格言に則るなら、ここより買い目線で押し目を狙っていくことになります。

利上げぺース減速が相場を支援

注目された11月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録ではかなりの多数の参加者が利上げぺース減速が適切となる可能性が強いと判断していたことが示されました。12月FOMCでは0.75%利上げの可能性が低下して0.5%になるといった見方が相場を支援しました。NYダウは続伸し3万4000ドル台を回復。一方、10年債利回りは3.698%に低下し、円相場は138円台に入ってきました。

ワールドカップが金融市場動かす

面白かったのは昨晩、サッカーワールドカップで日本がドイツに勝利した瞬間から円が買われたことです。サウジアラビアは強豪国のアルゼンチンに勝利した翌日、突然の祝日となりましたが、日本は過去ワールドカップ4勝の優勝候補に勝利したことでご祝儀的に円が買われるという展開。ワールドカップが金融市場を動かしたことは初めてではないでしょうか。

円安メリット株は注意

ドル円の週足チャートを見ると、151.93円高値を付けた週は十字足陰線形成。その後、11月2週目に大陰線を形成し、26週線が下値サポート機能を発揮しましたが、今週は26週線割れとなってきており、ドル高はピークアウトした可能性が高いでしょう。月足も今月は大陰線となっており、6カ月線を割り込んできました。今後は円安メリット株は気を付けねばならないでしょう。

銀行株年末相場の柱になるか

さて、ここで非常に強い業種として銀行株に注目です。業種別銀行株指数が173.35円と年初来高値を更新してきました。過去4年来の高水準であり、次の抵抗帯は2018年の192円近辺までありません。最近は高利回り銘柄が物色される流れがあり、銀行株は年末相場の柱になるのではないかと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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