イベント通過待ち【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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反発も窓埋められず強くない印象

昨日東京株式市場は反発し、一時、日経平均は2万8116円高値までありましたが、12月1日~2日に空けた日足の窓を埋められず印象としては強くないというものです。

米インフレ懸念和らぐもVIX上昇

米国市場は13日の米11月消費者物価指数や14日の連邦公開市場委員会(FOMC)といった年内最後の大イベント前に米主要3指数が急騰したことは珍しい現象です。ニューヨーク連銀が12日発表した11月の米消費者期待調査で、消費者の1年先、3年先、5年先のインフレ期待がそろって前回調査から低下したことで、インフレ懸念や金利高止まりに対する懸念が和らいだことが株高となったということですが、一方で恐怖指数のVIXが2.17ポイント高の25.0と前日比9.51%高となったことは奇異に映ります。

株高でのVIX上昇は見たことない

通常は株価下落に伴ってVIX指数が上昇するもので、株高での上昇は見たことがありません。VIX指数は1年間の予想ボラティリティをパーセンテージ化したものです。シカゴのオプション取引所がS&P500を対象にオプション取引の満期30日のインプライド・ボラティリティを元に算出しているものですが、通常は、投資家が株価に大きな動きが出てくると予想される時、保有株をヘッジしてリスクを軽減するために使うケースが多く、大概は株価が値下がりした時のヘッジとしてプットオプションを購入するケースでVIXが跳ね上がります。

大イベント控え様子見決め込む

ところが12日は株価が暴騰しているにも関わらずVIXも急騰しました。これはどういったことなのか、非常に興味深い現象であり、株価が上げても気をつけねばならないと思います。このあたりが昨日の日経平均が寄り付き以降にダラダラと下げた理由かもしれません。とにかくCPIとFOMCという大イベントを控えているために、ここは様子見を決め込むことが良いように思います。

日々勇太朗

 提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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