日銀、政策変更【転ばぬ先のテクニカル】

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現状維持見込みネガティブサプライズ

昨日の東京株式市場は前場と後場で明暗を分ける展開となりました。今年最後の日銀金融政策決定会合で今の金融政策の柱であるイールドカーブコントロール(YCC)の許容範囲を従来のプラスマイナス0.25%からプラスマイナス0.50%へ拡大することを決定しました。市場は今回の日銀会合も現状維持を見込んでいましたのでネガティブサプライズとなりました。

前回の会見ではYCCには触れず

先週末に共同通信が「岸田政権が政府と日銀の役割を定めた共同声明を初めて改定する方針を固めた」、「2%の物価上昇目標の柔軟化を検討し、岸田文雄首相が次期日銀総裁と協議して内容を決める」と伝えましたので、ひょっとすると声明に何か盛り込まれるかもしれないと思っていましたが、YCCに関して前回の黒田総裁の会見では触れていませんでしたので、これには驚かされました。

ドル円200日線割り込む

ドル円は朝方の137円半ばから一気に133円前半まで円高が進行しました。ドル円に関しては従前からピークアウトしただろうとお伝えしてきましたが、昨日の急騰によりとうとう200日線を割り込んできました。週足では既に11月末に26週線を割り込んでいましたが、月足で12カ月線に接近。次のチャートポイントは127.25円近辺です。

日経平均は10月末以来の200日線割れ

日経平均は10月末以来の200日線割れとなりました。一目均衡表では日足、週足ともに雲の下限を割り込みました。昨日の当欄では「12月8日安値の2万7415円を割り込んでしまったことのほうが重要だと考えます。11月24日の2万8502円高値から2万7415円まで1087円幅下落し12月14日に2万8195円まで反発しましたので、14日高値から同幅下落するとすると2万6328円までの下落波動という机上の計算となります」としましたが、ごめんなさい、これは位置関係の間違いでした。

いずれにしても戻り売り相場

14日高値から1087円幅とすると2万7108円で、8日安値から同幅が2万6328円でした。しかも、早くもその下値目途に接近してきました。ここで止まらない場合は10月3日安値の2万5621円が節目になります。いずれにしても戻り売り相場ということになります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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