日銀会合現状維持の先は?【転ばぬ先のテクニカル】

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日銀会合現状維持で買い戻し

昨日の東京株式市場は大幅続伸となりました。注目の日銀金融政策決定会合は「現状維持」となりました。この数日、読売新聞の観測報道によりイールドカーブコントロール(YCC)の修正思惑が高まっていましたが、現状維持となったことで売り方の買い戻しが入った格好です。

YCCの国債への副作用消えず

しかし、現状維持としたことで、YCCの国債市場に与える副作用が消える訳ではありません。昨日は会合後に10年債利回りが0.365%程度に低下しましたが、今後、再度、日銀の上限金利を超えることがあれば、日銀は更に国債購入に動くことになります。

国債市場機能低下し社債市場にも悪影響

今年に入り日銀は17兆円もの国債購入をし、すでに月間の購入額は過去最高となりました。黒田日銀総裁就任前の日銀の国債保有シェアは10%程度でした。それが現状では50%を超えており、その額は約540兆円です。流動性の低下により、国債市場の機能が一段と低下し、社債市場にも悪影響を及ぼします。

3月会合前に金利上昇圧力も

次回の会合は3月9日~10日であり、その間の2月10日近辺で次期総裁と副総裁の人事案を国会に提示する方向で調整されているようです。下馬評では日銀出身の雨宮正佳氏、中曽宏氏、山口廣秀氏、の3人が有力とされますが、YCC修正に前向きな山口氏や中曽氏が有力だといった観測報道がなされれば、3月の会合前に金利上昇圧力が高まることも考えられます。

200日線突破を狙える状況

さて、そういった思惑は少し置くとして、日経平均の急騰により5日線、25日線を回復しました。今のところ大発会安値が年初来安値となっており、昨日、大陽線を立てたことでトレンドが上向きになりました。ここよりハイテク株主導による一段高期待が高まりました。まずは2万7250円近辺に位置する200日線突破を狙える状況となりました。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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