ポジション軽めの様子見が賢明か【転ばぬ先のテクニカル】

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パウエル議長会見に注目

昨日の東京株式市場は小動きとなっています。今週はスケジュールが多い週で、動きづらいところでしょう。2月1日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されます。市場予想は0.25%利上げを織り込んでいます。恐らく0.25%で決着だと思いますが、このところFRB高官のハト派発言もあり、株価が堅調に推移してきただけに、若干浮かれ気分を反映しています。そのためパウエル議長の記者会見でもハト派で済むのか、一転、タカ派となるのかに注目が集まります。

独、英高値圏でラガルド総裁発言の影響心配

また、翌日2日にはECB定例理事会とイングランド銀行の金融政策会合が開催されます。こちらは0.50%利上げが見込まれています。前回のECB理事会後のラガルド総裁の記者会見は突然のタカ派転換発言が相次ぎました。今回もタカ派発言を繰り返すならば、ドイツのDAX指数が史上最高値まであと1000ポイント程度、英FTSEに至っては既に史上最高値圏となっており、その影響が心配されます。

似た状況は昨年11月後半に

さて、昨日の日経平均は上下幅100円程度の膠着でイベント待ちといった感じでした。東証プライム市場の25日騰落レシオは先週末に122%に乗せてきました。このところ日々の新安値銘柄はゼロが2日続きました。これと似た状況は昨年11月後半にもありました。この時は11月24日に騰落レシオが170でピークアウト。新安値ゼロが11月22日~28日まで4営業日続きました。

更に一段上昇するには好材料必要

日経平均は11月24日の2万8383円をピークに徐々に値を消す展開へと移りました。巷では年始からの上昇を受け、強気派が増えてきているように感じますが、騰落レシオと新安値銘柄数を見ていると、ここから更に一段上昇するには好材料が必要と思われます。

米国も楽観の中でリスク選好顕著

米国市場も同様で、欲と恐怖のシグナルFear&Greed Indexは69まで跳ね上げてきました。そしてVIX恐怖指数は1年ぶりに18.0を一時的に割り込む楽観の中でリスク選好が顕著です。テクニカルチャートは好転してきましたが、筆者は警戒しながらポジションを軽めに傾けています。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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