マチマチの展開で幅広く売られる
昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。東京エレクトロンやファーストリテイリング、ファナックといった値嵩株支援で日経平均は4日続伸。一方で33業種中値上がりは6業種という業種別指数が示すように、全般は幅広く売られました。
指数上がっても新安値銘柄増える
また、プライム市場の新安値銘柄が117銘柄と26日の104銘柄より増加。26日の日経平均終値は3万916円なので、それよりも400円も高いのに新安値銘柄が増加しているのです。この歪な相場は早晩是正されることになると思われます。
GSは売り踏まされる
29日の先物市場では大口プレーヤーのGSが225ラージを342枚、225ミニを2368枚、TOPIX先物を9063枚と大きく買い越しました。この日だけの手口を見るとGSが強気なので先行きはまだ期待できそうとなりますが、開示されている残高を見ると26日段階では売り越していましたので、GSは損失に堪えられず売りを踏まされたということなのでしょう。
JPモルガンはショートカバーに利食いぶつける
一方でJPモルガンが225ミニを1万471枚も売り越しました。同社の26日段階の残高は1万4201枚買い越していましたので、GSのショートカバーに利食い売りをぶつけられたといことではないでしょうか。
指数に個別銘柄付いていけず
来週はメジャーSQを迎えます。これから徐々に9月限へのロールオーバーが進みだすことになりますが、指数中心の上昇なだけに、突然方向転換ということも考えねばなりません。連日、指数が上げていくため強気派が増えてきていますが、年初来高値を更新し続けている割に、個別銘柄が付いていけていません。
指数に騙されないように観察
全面高ならば強気対処で良いのですが、そうではない相場は最後の上昇期によく見られる現象です。そのあたりを考慮して、指数に騙されないように観察する必要がありそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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