インフレ鈍化で米国株高くドル円も落ち着く
本日の東京株式市場は日経平均が9日振りに反発しました。先週末26日のNY市場ではFRBが注目するPCEデフレーターが発表されましたが、価格指数は想定内にとどまり、インフレ鈍化が確認される中、年内の利下げ期待によりNYダウが654ドル高、ナスダックは176ポイント高となりました。また、ドル円も153円台半ばでの落ち着いた取引となったことで、シカゴの日経平均先物が545円高の3万8235円で返ってきました。
投げ売り一巡で需給改善進み値幅出る
東京市場は寄り付きから買先行スタートで一時1000円を超える上昇局面がありました。しかし一目均衡表の雲上限を抜けたところで戻り売りが出たようです。それでも先週の厳しい下落により25日と26日の売買代金合計が9兆5000億円と投げが加速しただけに、投げ売り一巡で需給改善が進んだことで値幅が出ました。
戻り売りで対処し二段下げに備える
7月11日高値からの下落では日足で三空形成となりました。まずは三空目の窓埋め(3万9096円)を目指すことになりましょう。ただ、厳しい下落故にテクニカルチャートの痛みは激しく、一気に高値抜けは難しいところ。どこまでリバウンドできるのか、様子を見ながら戻り売りで対処し、トップからの二段下げに備えねばならないと考えています。
明日、明後日に日銀とFOMC
今週は明日、明後日と日銀並びにFOMCと中銀の会合が行われます。今のところ米FOMCでの利下げ予想は30%程度で9月利下げ予想が確実視されており、パウエル議長会見で、9月利下げを匂わすのではないかと思われます。日銀の利上げ予想も今回は見送られ、国債購入減額だけを決める予想が大半です。
国債購入1兆円減額の場合は円安進行
現在、月5兆円の買い入れ枠を1兆円減らし、その後2年程度で3兆円規模へと徐々に拡大するのではないかと見られています。利上げなし、1兆円減額の場合は円安進行が予想されており、どういった見解となるのか大注目となります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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