円高トレンド転換【転ばぬ先のテクニカル】

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利上げ発表後切り返して急騰

筆者は利上げはないと考えていましたが、本日、日銀は0.25%利上げを決定しました。また、国債購入額は現在の月間6兆円から2026年1~3月に月間3兆円に減額することも決めました。発表直後に日経先物は3万8090円まで下げましたが、その後は切り返して急騰しました。恐らく今回は利上げしましたが、次回は当分の間ないという見方なのでしょう。

ドル高は今月3日の162円で天井打ち

問題は発表直後にドル円が151.67円まで円高が進行したことです。先日から指摘してきたのは長期波動における第3波のトップ151.94円を割れるかどうかでした。7月25日は同値から切り返したことで、再度、162円を伺う芽が残ったとしましたが、本日割り込んでしまったことで、2011年の75.55円からスタートしたドル高は今月3日の162円で天井を打ったということ。

7月相場月足は2593円もの上髭陰線

さて、7月相場が終わりました。日経平均は前月比481円安となり、月足は3カ月ぶりに反落しました。月足ローソク足は2593円もの上髭を引く陰線形成で先月の陽線を陰線で包み込みました。2000円以上の幅の長い上髭が出現したのは、2013年5月の2105円幅以来です。この時は2012年末に安倍内閣が誕生し、翌年3月20日に黒田氏が日銀総裁に就任。そして4月に量的・質的異次元金融緩和で株価が急騰した時に起こりました。

4万2426円高値抜けは相当ハードル高い

急激な株価急騰の反動で5月高値から6月安値まで日経平均は22.2%の下げを演じるというアベノミクス相場最初の下げ波乱でした。今回は7月11日高値から26日安値まで11%程度の下落ですが、値幅は前回を超えており、4万2426円高値を抜くことは相当にハードルが高いと思います。

物色対象円高メリット株へ

また、ドル円も同様で陰線包み足を形成したことで、上述の通り天井打ちサインです。当面は7月の急落に対するリバウンドを試す局面ですが、その後は二段下げへと向かう可能性が高いと考えます。また、ドル円が天井打ちした可能性が高いことで、株式市場の物色対象が円高メリット株へと変化することでしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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