NY市場弱く東京株式市場は急落
本日の東京株式市場は急落しました。レーバーデー明けのNY市場は弱いケースが多いもので、2017年以降マイナス続きですが、3日のNY市場では半導体関連銘柄が急落し、NYダウは1.50%安、S&P500が2.11%安、ナスダックに至っては3.25%安と急落しました。特にS&P500とナスダックは8月22日に日足ローソク足が陰線包み足となり、その後、高値更新できなかったことで戻り天井サインだったことが頷けるテクニカルシグナルだったことが分かろうというものです。
米ハードランディング懸念強まり利益確定売り
8月ISM製造業景況指数が予想を下回ったためハードランディング懸念も強まり、最高値圏に位置していたNYダウに利益確定売りを持ち込まれた格好です。半導体SOX指数が7.75%安と2020年3月以来の大幅下落を記録し、エヌビディアが9.5%安、インテルが8.8%安、半導体製造装置で米最大手のアプライド・マテリアルズは7%安。台湾積体電路製造(TSMC)の米国預託証券(ADR)も7%近く下げました。
エヌビディア時価総額は1日で過去最大の消失
エヌビディアの時価総額は1日で2789億ドル(約40兆5460億円)が吹き飛び、米1銘柄として過去最大となりました。また、NY市場の取引終了後に米司法省がエヌビディアに対し、反トラスト法(独占禁止法)の調査を本格化し、文章提出命令を下したことで、時間外取引でさらに2%下落しました。
日経平均4%を超える急落で25日線割り込む
この流れにより、東京市場ではアドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなどの関連株が急落。日経平均は4%を超える急落となりました。7月11日の4万2426円から8月5日の31156円の急落に対し2/3戻し水準の3万9080円まで戻しましたが、急落要因となった7月31日の日銀会合レベルで上値が閊え、本日は25日線(3万7124円)を割り込んできました。
3万5118円まで下げれば二番底で絶好の買い場
そして8月15日~16日に残した3万7304円~3万6885円の日足の窓を埋めました。窓埋め完了で止まらない場合は、8月5日以降のリバウンド幅の半値押しとなる3万5118円まで下げてくれるなら、一目均衡表の基準線(3万5172円)が位置していることもあり、そこまで下落してくれれば二番底として絶好の買い場となると考えます。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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