石破心と秋の空【転ばぬ先のテクニカル】

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自民党総裁選石破氏選出で円高・株安

先週の東京株式市場は反落しました。先月27日に自民党総裁選で石破氏が選出された事で、週明け30日の市場では円高・株安という反応で、日経平均は1910円安。

歴代1位の下げ率で石破首相は火消しに回る

金融市場では石破氏は、金融緩和に消極的で、増税路線と見られていたので当然の反応なのですが、歴代1位の下げ率となったことが相当応えたのでしょうか。石破首相は就任直後の忙しい時期にも関わらず、10月2日に異例の早さで植田日銀総裁と会談し、「追加の利上げをするような環境にはない」との見解を示して火消しに回りました。

選挙対策ながら自民党は「顔」が変わっただけ

それだけではありません。戦後最短となる解散・総選挙表明、裏金議員の衆院選公認、比例代表との重複立候補容認、国会での予算委員会拒否など、いずれもつい先日まで安倍政治を批判してきた人物とは思えない変わりようです。それもこれも選挙対策なのでしょうが、裏金問題で揺れた自民党は「顔」が変わっただけだということが分かりました。

当面は突っ込み買い吹き値売り

季節的に株式市場は10月頃から年末・年始に向けて上げていくケースが多いものですが、27日投開票の総選挙で自民党が勝てるのかどうか難しい気配です。また、来月5日には米大統領選挙という日程もあり、先行きの見通しが立ちません。当面は突っ込み買い、吹き値売りで細かく対処せねばならないと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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