7営業日連続陰線形成【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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今晩のNYダウは天井否定するかが注目

本日の東京株式市場は続落しました。16日のNY市場は反発しNYダウは最高値を更新と伝わっています。もっとも、最高値更新は終値ベースであり、ザラ場ベースでは200ドル足りません。一昨日の陰線包み足に対し、差し込みの陽線が立ちました。ローソク足が最高値圏で陰‐陽‐陰となった場合、天井型となるケースが多いため、今晩のNYダウはザラ場高値を更新する陽線が立ち天井否定するのかどうかが注目となります。

引き続き半導体関連銘柄売られ値を消す展開

シカゴの日経平均先物は260円高で返ってきました。しかし、今朝の東京市場は119円高までしかなく、その後は値を消す展開となりました。引き続き半導体関連銘柄が売られており、足を引っ張っています。本日14時半過ぎに発表されたTSMCの決算では第3四半期の純利益が市場予想の3002億台湾ドルを上回る3253億台湾ドルとなりました。この決算を受けてアドバンテストや東京エレクトロンなどが一時急浮上する場面がありましたが、長くは続かず失速気味で取引を終了。

天井型のアイランドリバーサルで注意必要

さて、日経平均は安値引けで3万9000円を割り込みました。日足ローソク足を確認すると、10月15日を中心に両サイドが窓空けとなっており、天井型のアイランドリバーサル形状となっています。これと同じ形が出現したのは前回7月11日に4万2426円の史上最高値を付けた日です。その後8月5日の暴落の日の安値3万1156円まで大きく下げましたので、今後の動きには注意が必要でしょう。

しかも7営業日連続の陰線形成。3万9000円~4万円台では相当な戻り売りが持ち込まれていることが分かります。

政局不透明嫌った海外投資家が売り持ち込む?

その原因は今朝の日経新聞トップ記事にある「自民党単独過半数割れの可能性」にあるのではないでしょうか。株式市場のアノマリーに公示前日から投開票前の株価は高いというものがありますが、10月15日公示でしたので、先週末11日終値の3万9605円を既に割り込んでおり、恐らく政局の不透明を嫌った海外投資家が売りを持ち込んでいるのではないかと思います。

今回の解散・総選挙は株高アノマリー再現難しい

15時過ぎに時事通信が今月11日~14日に実施した世論調査が報じられましたが、石破内閣の発足後初の支持率は28.0%だったということです。2000年以降の歴代内閣ではこれまで森内閣の33.3%でしたが、その最低を更新したという衝撃の調査結果となりました。今回の解散・総選挙では株高アノマリーの再現は難しいと思われます。休むも相場で、当面は様子見に徹するのがよろしいかと思われます。

タイミーは底割れで撤退

尚、先日注目銘柄として取り上げたタイミー<215A>が底割れしてしまいました。申し訳ありませんが底割れましたので撤退と考えます。

日々勇太朗

 

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