EPSが低下傾向【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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小動きながら底堅く推移

本日の東京株式市場は小動きに終始しました。日経平均の上下幅は283円と、日々500円~1000円動く相場が当たり前の昨今にすると小さな値動きとなりました。先週末のシカゴの日経平均先物が365円安の3万9135円で返ってきましたが、東京時間の日経平均現物安値は3万9315円であり、底堅く推移。

アイランドリバーサル解消値とSQ値が近似値

ただ、今週の本紙でも指摘しましたように、10月15日を中心としたアイランドリバーサルの解消には至っておらず、また、解消値である3万9910.55円が11月SQ値が3万9901.35円と近似値であることは偶然ではないように思います。4万円が壁となりつつあるのは、この両レジスタンス値が影響しているように感じます。

上値重い理由は足元で進む決算発表

上値が重い理由として考えられるのは、足元で進む決算発表です。今週も1400社超の企業が決算を発表しますが14日でピークは通過します。今のところ、今回の決算はあまり良くないという印象です。

EPS2435円まで低下しPER16倍突破

企業の計画は当初は慎重な数字が並ぶケースが多く、中間決算で上方修正が行われることが多いのですが、日経平均の一株利益(EPS)は中間決算発表が本格化する前の10月15日の2514円をピークに、先週末段階では2435円まで低下しており、株価収益率(PER)は16倍を突破しています。このあたりが米国市場に追随できない理由かもしれません。

低迷していた陸運に動きあり京成電鉄に注目

7日の当欄ではトランプ大統領の圧勝となった米大統領選挙の結果、今後は関税引き上げなどにより輸出企業より内需関連に目を向けるべきだと指摘しました。内需関連の中で、この半年近く低迷していた陸運に動きが出てきたように感じます。特に関東の電鉄会社は好決算や自社株買いなどを発表しており、そんな中から75日線を突破してきた京成電鉄<9009>に注目したいと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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