6日ぶりに反発
本日の東京株式市場は日経平均が6日ぶりに反発しました。
15日の米国市場は終日堅調で終盤一段高
15日の米国市場は寄り付き前に発表された主要銀行の強い決算を好感した買いや、12月消費者物価指数(CPI)のコア指数が予想外に鈍化し年内の利下げ期待が広がり、買い先行スタートとなりました。また、CPIの発表を受け、10年債利回りが4.653%(▼0.136%)低下したことでハイテクも買い戻され、株式相場は終日堅調に推移しました。更に、イスラエルとハマスが停戦で合意との報道で中東情勢の改善期待を受けた買いも強まり、終盤に一段高となりました。
155円台へ円高進み輸出株は売られる
米国株高により今朝の東京市場は買い先行スタートとなりました。騰落レシオが売られ過ぎ水準だったこともあり、買戻しが入った形です。ただ、為替市場でドル円が155円台へと円高が進行したことで、輸送株など輸出関連銘柄は売られています。
日米金利差縮小の思惑から円買われる
国内の注目イベントは来週22~23日の日銀金融政策決定会合です。日銀の植田総裁が昨日、全国地方銀行協会の会合で挨拶し、1月の金融政策決定会合で「利上げを行うかどうか議論し判断する」と述べたことで、日米金利差縮小の思惑から円が買われています。
見切り発車的に前向きな発言
昨年末までは春闘の結果を見てから3月利上げという見方が有力でしたが、経団連や経済同友会、日本商工会議所など経済3団体トップが、デフレマインドからの完全脱却を継続させる重要な年と位置付け、23年を起点の年、24年を加速の年と位置付け、25年は勢いを定着させる年だとしたことで、見切り発車的に今週は副総裁、総裁ともに前向きな発言をしました。
マーケット荒れなければ利上げの可能性高まる
1月利上げ確率が73%に上昇してきており、10年債利回りが昨日1.255%まで上昇。本日は1.230%に低下していますが、20日のトランプ大統領就任後にマーケットが荒れなければ、利上げが行われる可能性が高まることは要注意でしょう。
テクニカル悪化で当面は戻り売り
日経平均は反発しましたが、日足ローソク足は5日連続の陰線です。75日線を目前に戻り売りを浴びた格好です。一目均衡表では雲の下に沈み込んでおり、転換線と基準線がデッドクロスしており、遅行スパンも日々線を割り込んでしまっていることから三役逆転となっています。当面は戻り売り相場が続くことになりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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