DeepSeek、知的財産権侵害の可能性【転ばぬ先のテクニカル】

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NY急落した銘柄買い戻され東京市場は反発

本日の東京株式市場は反発しました。28日のNY市場では前日、DeepSeekショックで急落した関連銘柄が買い戻されました。

一時的な中間反騰域を出ず

前日17%下げたエヌビディアはその下げ幅の43.6%取り戻しました。ただ、同じく17%の下げを演じたブロードコムは12.2%を取り戻したに過ぎず、13%下げたTSMCは34.2%、10%下げたアームは21.2%戻しといった具合。電力やインフラ関連もごくわずかな反発にとどまった銘柄も多く、一時的な中間反騰の域を出ません。

マイクロソフトの決算発表に注目

そういう意味では今晩のマイクロソフトの決算発表に注目となります。同社は2025年度に約12兆円をデータセンターなどのAI関連へ投資することを発表していますが、低価格のDeepSeekの登場で設備投資計画が見直される可能性もあるため注目を集めることになりましょう。

DeepSeekデータ不正入手の可能性

尚、米ブルームバーグ通信によると、DeepSeekの関係者が、対話型AIサービス「ChatGPT」を開発した米オープンAIからデータを不正に入手した可能性があると報じています。オープンAIと提携するマイクロソフトが調査に着手したとしています。もし、この報道が事実ならば、知的財産権侵害の可能性から米中間が緊迫すると思われますので目が離せません。

FOMC現状維持もパウエル議長会見に関心

また、今晩の米国市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見が予定されています。政策金利の据え置きの見込みで、声明文についても景気判断や経済見通しの部分に変更はないとの見方が多いようです。ただ、トランプ米大統領は原油価格が低下した場合、金利引き下げを求めていることから、パウエル議長の記者会見に対する関心が高まっています。

金利引き下げに慎重ならドル買い強まるかも

パウエルFRB議長が金利引き下げに慎重な姿勢を示した場合、利下げ再開は6月以降となる可能性があるため、ドル買いが強まるかもしれません。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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