関税発動延期と好決算支えに反発
本日の東京株式市場は反発しました。昨日の日経平均が1000円を超す大幅安となったことから、自律反発狙いや押し目待ちの買いが入りやすかったところに、トランプ大統領がメキシコ、カナダとの関税発動を1カ月延期することで合意したことが安心感に繋がりました。さらに、3月決算企業の第3四半期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が株価下支え要因となっています。
一喜一憂も上値の重さ意識されると悪材料敏感に
昨日の急落で日経平均は日足の窓を空けました。窓埋めには日経平均が3万9458円まで上げる必要がありますが、そこまでは戻り売りが出てくることになりましょう。昨日の急落に対し本日は自律反発。心理的には恐怖で急落し、安心感の広がりで自律反発といった一喜一憂する典型的な展開ですが、上値の重さが意識されだすと悪材料に敏感に反応しやすくなるため要注意です。
トランプ大統領になって日々ゴタゴタ起こる
それにしても、やはりトランプ大統領になって日々ゴタゴタが起こります。本日も14時過ぎに日経平均が一時急落する場面がありましたが、中国への追加関税に関しては延期はなく発動されたとの報によるものです。中国はこれに対し2月10日から特定の輸入品に最大15%の関税を課す方針とのこと。まったく、モ~となりますね。
石破首相はディールに対応できるか
元不動産屋のオヤジが土地取引でのディールを政治に持ち込むからややこしくなってしまいます。そして今週金曜日には石破首相がワシントンへ出向き、ホワイトハウスで初の首脳会談にのぞみますが、そこではどんなディールが繰り広げられるのか?そして石破さんが対応できるのか心配ですね。
米雇用と物価、賃金の推移を丹念に見守る
ところで、今週は月初めの1週目なので雇用関連の統計が発表されます。明日がADP雇用報告、週末金曜日が雇用統計です。1月の雇用統計は非農業部門の雇用が17万人増と堅調な伸びが見込まれています。先月のFOMCは現状維持で今後の経済指標をじっくりと精査する時間帯との考えが示されましたので、雇用と物価、賃金の推移を丹念に見守らねばなりません。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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