米主要3指数反発好感して反発
本日の東京株式市場は続伸しました。トランプ政権がカナダ、メキシコ関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表したため、警戒感が後退し、米主要3指数が反発したことで東京市場でも好感する動きとなりました。ただ、主要3指数はまだ5日線回復には至っておらず、明確なトレンドが出た訳ではありません。
明日、陽線で上値追いできれば買いシグナル点灯
日経平均のほうはようやく5日線を回復してきました。ボリンジャーバンドではマイナス2σを突破し、マイナス1σに接近場面がありました。ようやく底入れ感が出だした雰囲気はありますが、マイナス1σの戻り売り圧力が強いならば、自律反発という判断となります。日足ローソク足は2日連続の陽線形成となりました。明日、更に陽線で上値追いできれば赤三兵の買いシグナル点灯となります。
10年債利回り約15年ぶり1.515%台
ただ、日本の10年債利回りが約15年ぶりに1.515%台を付けており、安心できない状況です。この動きは昨日のドイツの国債利回りが急騰したことに反応していると思われます。ドイツの10年債利回りは昨日0.296%もの上昇で2.786%に急騰。
ドイツ防衛力強化へ大胆な財政改革案提示
次期首相就任が確実視されるメルツ氏が、防衛力強化のため、大胆な財政改革案を提示したことに反応しました。ドイツは財政規律を重視する「財政タカ派」として知られており、このことは劇的な変化です。これを受けて、軍事費用などの財政支出が欧州各国で増大し、経済成長が促されるとの期待が強まったことへの反応です。
日銀オペで金利上昇抑え込むかに注目
日本の10年債利回りの1.50%に対し、30年債利回りは2.52%と上昇ピッチが速く、ここで日銀がオペで金利上昇を抑え込む動きが出るのかどうかに注目が集まるところです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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