戻り売りに3万6000円台に押し戻される
前日の東京株式市場は続伸し、日経平均は一時、3万7000円台を回復する場面がありましたが、上値は重く、戻り売りに押され3万6000円台に押し戻されました。
ナスダック上昇受け半導体関連が日経平均牽引
12日のNY市場は2月の消費者物価指数(CPI)が予想以上に鈍化したため、利下げ期待が高まり寄り付き後、上昇しました。特にフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.45%上昇したことで、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.22%上昇となり、今朝の東京市場では、アドバンテストなど半導体関連銘柄がシッカリの展開で日経平均を牽引しました。
高値から536円下落し5日線回復には至らず
しかし、本日がメジャーSQのため、期先6月限へのロールオーバーやポジション調整の売買が活発で、日経平均は一時507円高の3万7326円までありましたが、次第に上げ幅を縮小して、結局、前日比29円安と高値から536円下落してしまい、5日線回復には至らずという結果となりました。
戻り売り圧力強くボラティリティー落ち着き待たれる
一方、TOPIXは本日デッドクロスした25日線と75日線に接近しましたが、一目均衡表の雲下限に接近したところで失速し、上髭の陰線形成。こちらは何とか5日線を回復しましたが、15.8ポイントの上髭を引き、やはり戻り売り圧力が強いことが伺える形でした。日経VIは低下しましたが、まだ26台で推移しており、ボラティリティーの落ち着きが待たれます。
SQ値上回って推移できるか
さて、きょうはメジャーSQとなりますが、SQ値がどのあたりで決まるのか。昨年11月以降、4カ月連続で3万9000円台で着地してきましたが、今月は桁が3つ落ち込むことになります。SQ通過後にSQ値を上回って推移できるのかどうかが注目となります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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