一時的なリバウンドでは終わらない
本日の東京株式市場は3日続伸し、日経平均は一時、3万8000円に乗せる場面がありました。ただ、日経平均に関しては、昨年10月~今年2月のボックス相場下限に達しましたので、ここから一時的に急伸しても現状は3万9000円が関の山と考えます。だからといって、一時的なリバウンド終了で下げるのかというと、そうではないとも考えています。
市場全体の調整は大したことない
今回の下落では日経平均主導の下げとなりました。昨年7月高値から8月波乱後の戻り高値は12月27日の4万398円でした。この高値から先週11日安値の3万5987円までの下落率は10.9%でした。一方、TOPIXの戻り高値は昨年12月30日の2811.71ポイントで、この高値から先週11日の安値2620.35ポイントまでの下落率は6.8%。このことから市場全体の調整は大したことはなかったのです。
相場全体は単なる日柄調整局面が既に終了
そして日経平均は4411円幅の下落に対し、本日高値まで45.7%のリバウンドですが、TOPIXは191.36ポイント幅の下落に対し、本日高値までは90.1%も戻しており、相場全体は単なる日柄調整局面が、既に終了したと考えられるのです。
TOPIXチャート修復し日経平均は新サイクル始動
週足チャートでは、日経平均は本日の上昇でようやく5週線を回復した程度。13週線と26週線が今週、3万8700円近辺でデッドクロスしました。本日は25日線タッチで上値が重くなりましたが、今後、25日線を抜けた場合、13週線と26週線が収斂している3万8700円近辺が壁として意識され、今後の戻り売りの急所となるものと思われますが、TOPIXは既に5週、13週、26週線を突破しており、一時的に崩れかけたチャートは修復されているのです。また、お伝えしておりますように、日経平均は新たな18週~30週の新サイクルがスタートしているものと思われます。
個別物色相場は暫く続き物色は出遅れ株に向かう
ということは、個別物色相場は暫く続くことでしょう。このところ先導株比率が上昇傾向にあり、昨日は41.9%と昨年12月27日以来の高水準でした。
今後は、先導株の動きが止まり、物色の矛先は出遅れ株に向かうことでしょう。
一時的に下げても下値切り上げ型相場に
新サイクルが始まったばかりですので、トランプ砲で揺れる場面はあっても、強気対処。恐らく、指数はその都度一時的に下げても、後から振り返ると下値切り上げ型の相場だったと振り返ることになりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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