「転ばぬ先のテクニカル」~新興市場は出来高を注視

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均は1円57銭安の1万9379円87円、TOPIXは1.49ポイント高の1557.09で取引を終了しました。終値だけを見ると、終日小動きだったのかと感じてしまいます。

しかし、前日のNY市場はダウ平均が118ドル高で史上最高値更新の20743ドル、ナスダックも27ポイント高の5865で取引を終え、CMEシカゴの日経平均先物は、65円高の19445円で返ってきたのです。ドル円は113円70銭という好環境。そんな環境下、寄り付きはシカゴに鞘寄せする形でスタートしましたが、寄り付きの19419円が高値となる寄り天となりました。

罫線では特に大きな亀裂が入った訳でもなく、日経平均は前日の陽線にトンカチのような陰線が差し込んだ形。下値は5日線でサポートされ、下値の堅さを示しました。しかし、これだけの環境下でも1万9500円~600円の壁を抜け出すことができない東京市場。指数自体は小動きでしたが、投資家・市場関係者のため息はいかほどのものでしょう。失望が勝る一日だったのではないでしょうか。

一方で新興市場は相変わらずの強さです。ジャスダック平均は9日連騰となり、昨年11月14日~24日までの8連騰を上回りました。強い相場につけのことわざ通りで、東証一部よりも新興市場に資金を振り向けないとパフォーマンスがあがらない典型的な小型株有利な環境となっています。

ただ、NY市場も東証二部~マザーズまで上値追いを続けてはおりますが、その連騰もいつかは途切れて調整に入ります。新興市場は特に全体の出来高に注視して、減少しはじめたらまずは降りる。上昇が再開されたら再度乗るというフットワークの軽さが必要となるでしょう。

日々勇太朗

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