日経平均3万8000円台回復しOPIX13連騰
本日の東京株式市場は急騰し、日経平均は3万8000円台を回復。そして、TOPIXは13連騰となりました。
米中追加関税115%引き下げ伝わり米国市場急騰
予測不能なトランプ政権。昨日の夕刻に、米中両政府が10~11日にスイスで行った閣僚級協議で、互いに課した追加関税を115%引き下げることで合意したことが伝えられました。それを受けた米国市場は急騰となり、東京市場にも波及しました。
次回の協議日程は現時点では未定
このように手を変え品を変える戦略を、トランプだけにカード感覚かよ!とプロのファンドマネージャーの嘆き越えが聞こえてきそうです。ただ、ベッセント財務長官は「今後数週間以内に、より充実した合意に向けて再協議を実施することになると思う」と話していますが、次回の協議の日程については現時点では未定です。今週末にトランプ大統領と習近平国家主席と電話会談するとしていますので、そこまで待たねば協議日程は分からないかもしれません。
ウクライナ停戦協議進展の可能性も高まる
13日から中東を歴訪するトランプ大統領は15日にウクライナ停戦協議が予定されているトルコに立ち寄ることを検討しているとも伝わっており、ゼレンスキー大統領とプーチン大統領との直接協議が実現すれば、自身も加わる考えを示唆しており、停戦協議の進展の可能性も高まります。
日本と韓国との関税協議日程未定ではしゃぎすぎ
ただ、最優先としていた日本と韓国との関税協議の日程は未定となっており、株式市場ははしゃぎすぎのようにも感じます。東京株式市場は連れ高しましたが、お隣の韓国や香港、インドは下げました。前日の取引時間中に米中関税引き下げニュースが伝わり大幅高していたことで利食いに押されたようですね。
アルゴの条件次第では過熱感解消の動きへ
さて、日経平均は3万8000円台を回復してきました。3月高値を突破して2月下旬レベルまで急回復していますが、足元では25日移動平均線との乖離率が9%超となっており、過去の限界水準に到達しました。昨日もお伝えしましたように、ここではアルゴリズム取引によるリスクオンとなっていますが、明らかに過熱してきており、アルゴの条件次第では、今後、過熱感解消の動きへと向かうものと思われます。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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