米長期金地低下好感し3日続伸
本日の東京株式市場は3日続伸となりました。9日のNY市場では米中通商協議の再開で、期待感から買われナスダックとS&P500は3日続伸。NY連銀が発表したインフレ期待率が低下したことで、長期債が買われ金利が低下したことを好感しました。
米中協議は譲歩せねば纏まらない難しい話し合い
一方、米中協議はハイテク製品やレアアースの輸出を巡る緊張緩和に向けた話し合いが進められているようですが、ベッセント財務長官は「良い話し合いだった」、ラトニック商務長官も「実りある協議だった」とするも、トランプ大統領は「中国とは順調にやっている」としつつ「簡単な相手ではない」と暗に難しい協議となっている雰囲気を醸しつつ「良い報告しか届いていない」と意味深な発言をしており、一方、中国側の交渉団はメディアにコメントせず、無言で会場を後にしており、お互いに何らかの譲歩をせねば纏まらない難しい話し合いになっているようです。尚、協議は本日も続けられるということです。
日経平均ザラ場レベルで高値切り上げも…
さて、日経平均は5月13日以降、5月13日/3万8494円→5月29日/3万8454円と高値を切り下げきましたが、本日は3万8495円高値まであり、ザラ場レベルで高値切り上げへと変わりました。ただ、終値ベースでブレイクできなかったところはマイナス要因です。
材料ないと上値追い難しく売買代金膨らまないのが問題
昨年の秋口から今年の春先まで3万8000円~4万円でのボックス相場を継続したことで、3万8500円~3万9200円は特に累積出来高が積み上がった価格帯であり、やはり新たな材料が出てこないと、上値追いは難しいということでしょう。また、指数が上値追いしている割に売買代金が膨らまないことは問題です。出来高を伴わない上昇は一時的な現象と考えられ、SQ通過後が心配です。
1/3戻しから38.2%戻しへ
個別では5月29日にご紹介した日本マイクロニクス<6871>が急騰。昨日、いちよし経済研究所がレーティングを2段階生き上げ「A」にしたことが動意要因と思われますが、これで4月7日安値から二段上げとなりました。昨年3月末の8940円高値から今年4月の2482円まで長い急落場面が続きましたが、その後のリバウンド局面となった5月14日の4055円を抜けたことで、まずは下げ幅の1/3戻しに当たる4634円から38.2%戻しの4948円近辺を目指すことになりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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