先週の日経平均は2週連続の上昇となりました。1月5日の高値である1万9615円を2カ月ぶりに更新しました。しかし、NYダウの上げっぷりと比較してしまうと日経平均は年始のスタートラインに戻っただけのことで物足りません。このスッキリしない上げ方はやはり本格的な外国人買いが入ってこないためでしょう。
先週末の東証一部の出来高は17億株という体たらくです。結局、先週の上昇も売り玉の買い戻し程度で、昨年11~12月のような連騰局面とは異なります。先週の日経平均は週間では185円高と2週連続上昇となりましたが、日足ベースで見るとローソク足が陽線となった日はトランプ大統領の議会演説のあった3月1日の一日だけでした。
前日比では3勝2敗ですが、日足は1勝4敗なのです。ザラ場高値を更新はしましたが、終値ベースの高値更新に至らなかった理由はここにあります。結局のところ累積出来高の多い1万9500~600円の壁が立ちはだかりました。瞬間ですが壁を超えたにも関わらず日足は陰線続きなのですから、期待される2万円台は近くて遠い存在なのかもしれません。
日々勇太朗