続急伸スタートも過熱感警戒した利食い売り
今朝の東京株式市場は続急伸スタートも、過熱感を警戒した利食い売りも出てきました。高市サプライズが継続し、昨夜のNY時間ではCMEシカゴの日経平均先物が4万8720円まで上昇する場面がありました。本日の東京市場の高値は4万8527円と先物高値までは届きませんでしたが、25日線乖離が8.7%まで拡大し、超過熱ゾーンに位置したことで、警戒感が出たようです。
押し目あってもアベノミクス相場再現の可能性
相場全体は10月1日安値の4万4357円からわずか4日間で4170円、率にすると9.4%もの急ピッチな上昇に対して警戒感が出てくる頃合いと思われます。上げ続ける相場はなく、押し目は必ず出てきます。ただ、海外勢がアベノミクス相場の再現の可能性を考えている向きは多いことでしょう。
トランプ大統領は尊敬される初の女性総理と祝意
トランプ大統領が「日本は、非常に知恵と力を持つ、非常に尊敬されている人物である初の女性総理を選出したばかりです。これは日本の人々にとって素晴らしいニュースです。皆さん、おめでとうございます!」と高市新総裁へ祝意のメッセージを送りました。
ベッセント財務長官も貴重なパートナーと大絶賛
また、異例のことだと思いますが、ベッセント財務長官も高市新総裁にコメントを発表。「彼女は印象的なキャリアを通じて、強いリーダーシップ、政策立案者、コミュニケーション能力を発揮してきました。そして、日本とアメリカの関係を深める上で貴重なパートナーとなるでしょう。彼女と彼女の内閣と協力して、相互の関心事である経済および国家安全保障の問題に取り組むことを楽しみにしています」と大絶賛。
高市新総裁は自由で開かれたインド太平洋を共に
それらに対して高市新総裁はトランプ大統領に早速、返信。「自由で開かれたインド太平洋を進めるために、トランプ大統領と共に取り組んでいくことを楽しみにしております」と。
トランプ大統領訪日調整中で日米首脳会談へ
トランプ大統領はマレーシアで開かれる国際会議出席後に訪日予定で、今月27日~29日の3日間を軸に調整中と言います。当然、日米首脳会談も行われることになりますが、石破首相時とは随分と対応が違います。
海外投資家の日本見る目強まれば調整は短期
安倍元首相と蜜月時代を築いた大統領が、アベノミクスの後継者とされる高市氏に対し積極的に対応していることで、海外投資家の日本を見る目が強まれば、株式市場の調整も、日柄よりも短期の値幅調整による押し目形成となるかもしれません。
連立組み換えで臨時国会17日にずれるとの観測
さて、高市氏は国民民主党の玉木代表と5日に極秘会談を行い、連立交渉を行なっている模様です。公明党や支持母体の創価学会に連立離脱論が浮上していると報じられており、高市総裁は連立の組み換えに着手しているのかもしれません。現在、公明党は衆院が24議席、参院が21議席の合計45議席に対し、国民民主は衆院28議席、参院22議席で合計50議席。自・国で過半数には足りませんが、この調整のため臨時国会召集は17日にずれるとの観測も出ています。
若い小林氏を政調会長に就ける興味深い配慮
また、本日の自民党総務会で新執行部が決まりましたが、政調会長は小林鷹之氏となりました。高市新総裁も石破前総理も岸田元総理も麻生元総理も政調会長経験者であり、このポストは総理総裁への登竜門と言われています。総裁選で4位だった小林氏は決選投票で政治信条や政策が近い高市氏に投票したということですが、まだ50歳と若い小林氏を政調会長ポストに就けるという高市総裁の配慮は非常に興味深いところではないでしょうか。
日柄ないし値幅調整で押し目買い場面を探る
本日の日経平均は4日続伸も、日足ローソク足は上髭陰線形成となりました。日経平均の25日線乖離8%超もそうですが、それより長い26週線乖離が19%ともなれば、感覚的にもデータからも買える場面ではありません。日柄ないし値幅調整へと進む局面で、押し目買い場面を探ることになりそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp


コメント