円売り、債券売り【転ばぬ先のテクニカル】

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出遅れグループ買われTOPIX優位の一日

本日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均は昨日段階で、25日線との乖離率が8%超となっていたため、過熱警戒感から5日振りに反落。一方、TOPIXは25日線乖離が2%程度でしたので3日続伸となりました。今まで日経平均主導型で急騰してきたため、値嵩ハイテク株が売られる一方、非鉄金属や金融など出遅れグループが買われてTOPIX優位の一日でした。

財政拡大政策懸念して債券売られ円安進行

債券市場では高市氏の財政拡大政策を懸念して売られており、本日は短期から超長期債まで利回りが上昇。10年債利回りは1.695%に上昇し2008年以来の水準に上昇しています。また、ドル円は財政拡大による赤字国債の増発懸念から日本売りの様相で、152.50円台まで円安が進行しており、今年の2月以来の水準となっています。

物価高・円安対策として利上げの障壁低くなる

こうなるとコストプッシュインフレを心配する必要が出てきます。次回の日銀会合は今月29日~30日ですので、次期政権が成立しています。高市総裁が総理となる場合、物価高対策に早期に着手するとしていたため、足元で急速に進む円安対策として利上げの障壁は低くなっていると思われます。本日は銀行株が買われましたが、市場には利上げ催促を示したかったのでしょう。

4万6400円近辺押し目買いゾーンとなるか

さて、今週末は10月限オプションSQです。明日は荒れると言われるSQ週の水曜日となります。日経平均がボリンジャーバンドのプラス2σを割り込んできましたので、一旦ピークアウトした感があり、4万6400円近辺のプラス1σ近辺が押し目買いゾーンとなるか、そこを割り込むかが注目ということになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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