「転ばぬ先のテクニカル」~123兆円ゾーン

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は3日続伸となりました。北朝鮮が過去に核実験を実施した時間帯を過ぎると安心感が広がりました。上値は1万9109円高値まであり、13週線(1万9094円)に到達。61.8%戻しに相当する1万9116円も目前です。

今回の上昇で新値3本足が陽転、モメンタム10日と25日がGC、MACDもGCなど次々に買いシグナルが点灯。上値の抵抗ラインの一目均衡表・日足先行スパンBの19159円、スパンAの19379円なども視野に入ってきました。

4月7日にご紹介した拡大波が正しいとするならば、昨年12月21日高値以降、1万9592円~a~1万8991円~b~1万9615円~c~1万8650円~d~1万9668円~e~1万8224円で上値切り上げ・下値切り下げの5波動が完了。拡大波の起点1万9592円に急速に戻すことも考えられないことはありません。

しかし、ボリューム面での変化がないと、1万9000円~1万9500円の価格帯における累積売買代金123兆円に跳ね返されることが予測されます。26日に法人税15%へ引き下げというトランプ税制改革案が発表される予定で、それもリスクオンの理由になっているようですが、詳細で完全な改革案は6月まで先送りの見通しということのようですので、その場合は失望を招くかもしれません。

それよりも28日に期限を迎える暫定予算措置をどうするのでしょうか?トランプ大統領は予算継続決議で2つの優先事項があると言明してきました。1番目は国防費の増額で、2番目が国土安全保障と壁です。民主党は壁建設費用計上には否定的で、予算の期限切れによる政府機関の閉鎖を回避するための調整が難航しています。

まさか「核オプション」と言われる禁じ手(上院の単独過半数〈51票〉の賛成票で減税法案を可決できるというオプション)に手を染めることになるのでしょうか?

ここは戻り売り対処がよろしいかと考えます。

日々勇太朗

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