転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

 先週もまたNYダウとS&P500は史上最高値を更新しました。しかし、出来高が急増することもなく、静かな高値更新であり興奮状態にはありません。それ故にボラティリティ・インデックスは一桁台となっています。VIXの9.82%は過去最低水準です。もう下落余地はほとんどないものと思われます。
 この一年間、S&P500は調整の一般的な定義である10%下落はおろか、5%の下落でさえ1年以上経験していません。S&P500が12カ月に渡って5%の下落を経験しなかった例は1950年以降で6回しかなく、今回は1995年以来で最長になっているということのようです。
 NY証券取引所が発表している信用買い残は、直近公表ベースの5月末時点で5399億ドルと過去最高レベルです。足元の上昇で一段と増えている可能性が高く、着実に高値波乱の種が積みあがっていると言えます。
となれば、今後注意せねばならないことはVIXがいつ上昇を開始するかということです。それは5%を越える調整下落のサインかもしれません。日経平均はNYの上昇には付き合わず、下落する時は過剰に反応することが予測されます。
日々勇太朗

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