転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均はNY株高と円安進行で4日振りに反発しました。しかし、上値は重く、時間の経過とともに値上り幅を削りました。日足は陰線形成です。
一昨日は20円安にも関わらず、値上り銘柄593に対し、値下がり銘柄1297と値下がり銘柄が異常に多いと指摘しましたが、昨日は日経平均が94円高にも関わらず、値上り銘柄952、値下がり銘柄939とほぼイーブンという結果で、2万円近辺での利食い売り優勢ということが分かります。
それにしてもNY株式はどこまで騰がるのでしょうか?NYダウのPERは17.5倍、S&P500のそれは19.1倍です。PBRも軽く3倍を越えております。日経平均のPERは14.2倍でPBRは1.2倍、TOPIXではPERが15.8倍、PBRが1.3倍です。また、ドイツDAXのPERは13.5倍、PBRは1.6倍、フランスのCAC40のPERが15.1倍、PBRが1.4倍。このように見ていくと、NYが如何に割高に買われているのかが分かります。
ここにきて米国に続き、欧州の中央銀行がリーマンショック後の量的緩和の出口戦略を練り始めました。世界的な量的緩和によるジャブジャブの資金供給が今後は徐々に絞られていくことを前提に、欧州株は既に調整局面入りしてきています。
ドイツDAXは6月20日高値から6%押しとなっており、13週や26週移動平均線を割り込んできています。同様にフランスCAC40は5月8日高値から6.4%押しとなっており、26週移動平均線の位置まで落ちてきています。
欧州株が調整入りしているにも関わらず、割高なNY株が高値を追いかけている不思議。VIX恐怖指数が最安値まで落ちてきており、下げ余地が少なくなってきていることは先日からお話ししておりますが、同様の指標にCNNより算出されているFear&Greed Indexというものがあります。
投資家は”Fear(恐怖)”と”Greed(良く)”の2つの心理状態を持っていますが、その偏りを指標化したものがこの”Fear & Greed index”です。
・S&P500と25日移動平均線との比較
・NY市場で52週高値/安値を更新した銘柄数
・上昇銘柄と下落銘柄との出来高比
・OP取引でコールとプットとの取引量比
・投資適格債とジャンク債との債券利回り比
・VIX指数
・株式と債券とのリターン比
この7項目をそれぞれ通常からどの程度乖離しているかを均等加重で計算し、「100は欲が突っ張った状態、0は恐怖に慄いている状態」として0~100で算出されたものです。
通常、60までが青信号、70で黄信号、80に乗せれば赤信号です。7月12日は41でしたが、7月20日に74となり昨日はとうとう81になりました。ここよりNY株は売り上がるべきところにきています。
NYが下げだせば、それは即、日本株にも影響を及ぼします。NY株式の今後の展開から目が離せなくなってきました。
日々勇太郎

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