転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

週明けの東京市場は上昇に弾みがつきました。寄り付きから2万円台を回復し、時間の経過とともに上値を買い上がる展開となりました。日足は上放れの陽線形成で、一気に年初来高値を更新してきました。2万円の壁をこうもあっさりと抜いてくるとは思いもよりませんでした。
9月8日安値から6営業日で1000円幅。この値動きだけ見ていると大相場に突入したかといった印象です。では、何がここまで上げる材料となっているのでしょう?最初の3日間は地政学リスクの沈静化による買戻しでした。先週金曜日と昨日の上昇は、四季報発売による影響かと思われます。
前期(16年7月期~17年7月期)の営業利益では、製造業が前期比1.3%増、非製造業が同4.7%増で全産業は同2.9%増でしたが、今期(17年7月期~18年7月期)の利益予想は製造業が前期比10.2%増、非製造業が同7.3%増で全産業は同8.8%増といずれも増益予想となっています。
NY市場が7連騰でそのうち5日連続で年初来高値更新となれば、FOMCを前に高値警戒感も出てくるところ。三連休中に解散総選挙が話題となりましたが、争点が消費増税の使途変更を問う、となれば増税必至で経済優先の内閣としては流れが逆です。
ここで出来高・売買代金がSQ時を越える勢いを見せてきたことは、買戻しだけではなく、好調な企業業績予想を頼りにした機関投資家の用が出てきたということでしょう。
筆者は9月1日高値を抜けば買い転換としながらも、2万円大台の累積出来高の多さから一気に抜けることはないと考えておりました。大きな反省とともに、ここよりは押し目買いに転じるべきだと言わざるを得ません。
注目業種としては今期から来期にかけて営業利益の伸びが大きい海運、鉱業、金属製品、パルプ・紙といったところ。逆に電気機器は来期33業種中唯一の減益予想ですので、対象から外すべきでしょう。
日々勇太朗

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