「転ばぬ先のテクニカル」~NT倍率の拡大

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均株価は続伸し、2015年8月15日に残していた2万0545円の窓を埋めました。ドル・円が113円台に円安が進行したこと、また、NHKの世論調査で希望の党の支持率が一桁台だという結果を受け、与党自民党が勝利する確率が高まったことを好感したようです。
NY市場が3指数揃って最高値を更新したことも後押ししたようですが、Fear&Greed Indexが89%と警戒水域に入ってきました。目先はNY市場が調整局面にいつ入ってもおかしくありません。そのあたりの警戒感があるせいか、日経平均が213円している割に値下がり銘柄の数は759を数えます。
日経平均は2万0411円~2万0438円に日足の窓を空けました。これで9月8日安値からは五空形成です。このところNT倍率は12.15倍で推移していました。昨日のTOPIXは10.84ポイント高なので、日経平均は131円高が計算できますが、実際は213円高となりました。NT倍率は12.23倍となり、日経平均主導の上昇だったことが分かります。
昨年10月以降、日銀のETFの購入対象が日経平均型からTOPIX型に変更され、今年の春以降にNT倍率が低下する傾向にありましたが、昨日のNT倍率の拡大は何を意味するのでしょうか?ここにきて忘れ去られた感のある地政学リスク。10月10日が朝鮮労働党創建記念日であるためにそろそろ気を配る必要もありましょう。
日々勇太朗

証券市場新聞 https://marketpress.jp/

 

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