日経平均株価が壊れてきました。上昇が止まりません。11月相場は408円高でのスタート。上放れて始まりましたので月足に窓が空きました。一気に2万2420円まで上昇し25日線との乖離率は警戒水域の5%を遥かに越えて5.75%です。好決算が買いの要因であることは間違いありませんが、それにしても凄まじい上げっぷりです。
さて、では日経平均はどこまで上昇するのでしょうか?一目均衡表における値幅論で計算すると、本年6月安値の1万8224円から6月高値の2万0318円までの上昇幅の等倍が2万2412円です。昨日そこに到達しました。更に上はあるのでしょうか?
エリオット波動では現在上昇3‐3波部分です。昨年6月安値の1万4864円~本年3月高値の1万9669円までが上昇1波、4月安値の1万8224円までが上昇2波で、そこから上昇3波が5波構成です。1万8224円~2万0318円が3‐1波、1万9239円までが3‐2波で、現在3‐3波進行中です。
フィボナッチでは3‐1波部分の上昇幅の1.618倍を3‐2波のボトムに足した値が上昇3‐3内の目安です。1万9239円+(2万0318円-1万8224円)=2万2627円が計算できます。
さて、11月は足元で相場上昇を牽引してきた外国人投資家が利食いをしだす時期です。中でもヘッジファンドの決算は12月に集中します。ヘッジファンドには「45日ルール」というものがあり、ヘッジファンドに解約を申し込むときには、決算日の45日前までにしなければならない、というルールが存在します。そのため11月半ばからは彼らの売りが出てくることが考えられます。
また、下がれば日銀のETF買いが入り下げにくい相場ではありますが、一方で公的年金資金における株式保有上限は25%であり、今回の上昇で近づいている筈です。ですからいつ大型株の利益確定売りがあってもおかしくないだろうな、ということは考えておかねばならないでしょう。
日々勇太朗
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