「転ばぬ先のテクニカル」~下げて強気

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

昨日の日経平均は6日続落となりました。16日連騰記録を打ち立てたので、今度は16連敗か、といった極端な話しをする人もでてきました。しかし、10月相場が異常だっただけで、海外市況が悪化しない限り16連敗は笑止です。25日線との乖離率が0.5%に縮小。騰落レシオも101%。過熱感は冷めてきました。
問題は需給です。2万2000円台に乗せたのが10月27日です。その日から13営業日での売買代金は累計46兆円です。これが水浸しになってしまっているということは重要です。
一昨日はネット証券などで追証発生が平時の3倍に増えたと伝え聞きました。新興市場の小型株を保有している投資家が追い込まれているということのようです。昨日はマザーズ指数が2.3%の下落でしたから、更に追証は増えていることでしょう。それらの投げ売りが出れば需給は改善します。
昨日は11月15日でした。12月末決算のヘッジファンドを保有している投資家が解約請求をする場合、「45日ルール」というものがあり、決算期末の45日前までに解約を申し出なければなりません。昨日あたりがその期日です。ファンド解約が多いならば、その受注に伴いファンドは株を徐々に売り出します。昨日はそうした売り注文もあるのではないかと思います。
中間決算発表が一巡しました。日経平均採用銘柄の一株利益は1515円です。昨日の日経平均のPERは14.5倍で割安圏に入ってきました。仮に需給悪化で14倍まで売られたとしても2万1200円です。下げて弱気ではなく、下げて強気です。
日々勇太朗

証券市場新聞 https://marketpress.jp/

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