「転ばぬ先のテクニカル」~TOPIX型物色へ移行か?

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

11月の月足が確定しました。

10月末の終値は2万2011円でしたので11月は上を取りました。11月1日の寄り付きは2万2144円、終値は2万2420円でしたので月足は陽線形成です。10月、11月と2カ月連続陽線形成です。
ただ、物色に変化が見られはじめました。その背景は半導体市況のピークアウト説!です。機関投資家は、今後このセクターの持ち株比率を下げるかもしれません。ただ、マーケットに流れるお金は不思議なもので「何かを売れば、何かを買う」という行動を起こします。これによりここまで日経平均を先導していたハイテクセクターから出遅れセクターに配分される可能性があります。
10月の上昇相場は日経平均を買う相場でした。解散・総選挙は買いというアノマリー、そして与党圧勝によるアベノミクス相場継続。ここで起きたことは外国人投資家による日経平均先物買いでした。外資系証券会社の日本株リサーチ担当者の数は少なく、相場が上がるとなれば、彼らの行動は個別よりまずは指数を優先して買うことになります。
それによりTOPIXよりも日経平均主導で引っ張りあげられました。TOPIXに対して日経平均株価が何倍になっているのかを計るものにNT倍率というものがあります。9月8日の日経平均1万9247円の時のTOPIXは1593ポイントで、NT倍率は12.1倍でした。その後、日経平均主導で引っ張りあげられた相場は、高値を付けた11月9日に12.6倍まで拡大しました。
現在も12.66倍です。こうなると日経平均が割高でTOPIXが割安ということになります。この修正相場が半導体株の急落で是正される可能性が高まってきました。「高きを売って、安きを買う」という行動が顕著になると、TOPIX主導型相場へ移行していく可能性があります。
メガバンクの雄である三菱UFJFGの株価が今週は800円台に乗せてきました。今年に入っての三菱UFJFGの株価は800円手前から778円から640円近辺でのBOX相場でした。
それがここにきてBOX上放れとなってきました。
この流れの変化は非常に重要だと思います。12月相場は小型成長株と大型株が混在した相場になる可能性がありましょう。
日々勇太朗

証券市場新聞 https://marketpress.jp/

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