転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

NY市場は税制改正に期待強まる

 NY市場が連日の史上最高値を更新しつづけています。米上下両院は法人税率を35%から21%に引き下げる大幅な税制改正の妥協案を今週通過させる予定。それがいよいよ今週実現する可能性が高くなっているためです。今回の税制改正(もし成立すれば)で米企業収益は今年10.9%、来年で11.4%、そして再来年でも10.1%の増加になる、と見込まれるとか。

今週末の米国市場はクアドプル・ウォッチング・デー

 株式市場が期待感を強めるのは当然です。それに加えて今週末の米国市場はクアドプル・ウォッチング・デー。日本で言うところのSQにあたります。ストック・オプション、株価指数オプション、株価指数先物契約、個別銘柄先物の満期日となり清算されるため、買い方が売り方を締め上げているという事情もありそうです。

2万3000円台が壁に

 さて、東京市場。NY株高を好感し、昨日の寄り付き後には2万2990円高値まであり、2万3000円台乗せへの期待が高まりました。しかし、9時5分を高値にその後は値を消す展開となり水面下に沈みました。これで12月1日の2万2994円、12月12日の2万2994円と3回挑戦してはじき返されています。

好材料出尽くしを警戒

 NY株が上げても、ドル円が静かな取引となっており、年末特有の税金対策による売りも出てきているものと思われます。テクニカルチャートには問題はありませんが、2万3000円の壁を突破できないのであれば、米国の財政改革法案の可決、成立によって好材料出尽くしともなればドスンということもありえます。

新年からまた相場に取り組む姿勢も必要

 プット・コールレシオは0.07。誰も株価が下げることなど考えていない強気が蔓延しています。こんな時ほど気をつける必要がありましょう。年内取引も残すところ8営業日です。出来るだけ現金化して年を越したいものです。新しい年からまた相場に取り組むという姿勢も必要ではないかと考えております。
日々勇太郎

証券市場新聞 ~株式ニュースと相場見通し~

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