転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

NT倍率は今年最高水準

昨日の東京株式市場は続伸となりました。日経平均は5日線、25日線を回復しました。ただ、日経平均の上昇に対しTOPIXが追いつきません。NT倍率は13倍に接近し、今年の最高水準です。日経平均が上げてきたからといって一概に喜べるものではありません。

NYダウはデッドクロス接近

米国市場でもNYダウが当てにならないものになりつつあります。NYダウは20日まで7日続落となり、42ドル安の2万4657ドル。前日は75日線まで下げたところから切り返しましたが、昨日は終値で続落となり、5日線と25日線のデッドクロスが近づいています。

一方でS&P500、Nasdaqは強い

一方、相場の大勢を映すS&P500指数は4ポイント高と4日振りに反発。こちらは一昨日25日線にタッチしたところからの反発であり、単なる押し目形成に過ぎない動き。それよりも強いのがNasdaq指数で昨日は55ポイント高の7781と史上最高値更新です。
我々は習慣でNYダウの動きに目を向けてしまいますが、S&P500やNasdaqを見てみると、米中貿易戦争など眼中にない非常に強い動きを続けており、NYダウを指標にすること自体が間違っているのかもしれません。

値嵩6銘柄が指数押上げ

昨日の東京株式市場は、日経平均は137円高の2万2693.04円で取引を終えましたが、TOPIXはなんと2.12ポイント安の1750.63ポイントです。NT倍率は12.96倍と本年最大に拡がっています。この歪な動きはソフトバンク、ファーストリ、TDK、ダイキン、ユニーファミマ、ファナックという日経平均採用銘柄の値嵩株により押し上げられた結果であり、この6銘柄で昨日の日経平均137円高のうち134円高を押し上げた形です。

見かけは調整完了

テクニカルチャートだけを見ると日経平均は25日線を回復し、調整完了という見方となりますが、6銘柄が昨日の上昇分を打ち消すと、25日線を割り込んでしまいます。非常に異常な現象であり、注意が必要ではないかと考えております。

日々勇太朗




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