過大な期待は持てそうにない米中協議【転ばぬ先のテクニカル】

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中国は米国と覇を争う強健国家に

 今週は22~23日に予定されている米中次官級貿易協議が最注目イベントです。米中の貿易は、アメリカの年間対中貿易赤字が4000億ドルにも達しようとするほど大きく、アメリカは中国がアメリカと覇を争う強健国家になることを危惧しています。先週央からマーケットは新たな米中接触が始まったことに楽観的になりつつありますが、具体的になにかが解決に向って動き出した訳でもなく、好結果を生む方向になっているのかは不明です。

米国は「中国製造2025」撤回を求める

 特にアメリカが問題視しているのは、中国がアメリカンの知的財産権を侵害に関し、「中国製造2025」の撤回を求めているようですが、これは2049年の中華人民共和国建国100周年までに中国が「世界の製造大国」としての地位を築こうという目標を掲げた国策です。今回の貿易協議は原則論の応酬に終わる可能性が高い訳で、落とし処が難しく、過大な期待は持てないように感じます。

手控えムード蔓延

 さて、日経平均は反落しました。手控えムードが蔓延しており、出来高は10億株割れ、買代金はわずか1.67兆円と4月2日以来、今年二番目の低水準です。終値では再び5日線を割り込み、一目均衡表でも雲の中に逆戻り。遅行スパンが日々線を割り込み形状は悪化してきており、注意が怠れません。

日々勇太朗

相場見通し

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