転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

NY急落で底入れを否定

 昨日は下値が週足の一目均衡表・雲上限でサポートされたこと、東証空売り比率が50%になったこと、更に25日線とのマイナス乖離が5%を越えたこと、更に日柄変化日が重なったことで、底入れの可能性をお伝えしました。しかし、NY市場の急落を受けて、そんな見方もあっさりと否定されてしまいました。

NY株は天井形成

 10月5日の当欄で、NYダウの上髭の陰線形成と値幅、日柄面において達成感の高まりを指摘しました。5日には日経平均が年初来高値を更新したにも関わらず週足が陰線包み足となったことで天井型が出現としました。翌週の10日にはS&P500が5月3日の2594ポイントから構成された斜行天井形成が完了し、早晩2594まで下落する可能性を書いた途端に急落し、あと60ポイントまで迫ってきました。

天井圏での陰線包み足

 12日には日経平均が9月安値の2万2172円を割り込むと、月足でも陰線包み足になるとしました。過去のチャートを確認すると、今年1月時も高値を付けた週に上髭の陰線で前週の陽線を包み急落。更に遡ると2000年のITバブルの天井をつけた4月の月足も3月の陽線を包んでいました。このように天井圏での陰線包み足は天井形成となるケースが多いものです。

五波動が完結

 今回の9年に渡る上昇相場は2008年のリーマンショックを起点としています。2008年10月の6994円から2010年の1万1408円が第一波、2011年の8135円までの下げが第二波、そして2015年の2万0952円高値が第三波、2016年の1万4864円が第四波で、今月の2万4448円で五波動が完結したと思われます。

一旦はリバウンド

 ここでのポイントは第三波の高値である2万0952円です。ここを割り込み波が重なった時点で下降相場入りが確定です。S&P500が斜行天井形成の起点である2594まで下落すれば、一旦は最初の下落は止まると考えます。その場合はテクニカル的に下げ過ぎのシグナルが点滅していますので、一旦はリバウンドが起こると思われます。

底入れではなく自律反発

 そこでは株を換金し冬眠するか、売りポジションを作って果敢に攻めるかの二通りとなります。今後の止まり目の目処として第五波の上げ幅9587円に対する38.2%押しが2万0786円、50%押しが1万9656円、また起点からの上げ幅1万7454円に対する38.2%押しが1万7780円、50%押しが1万5721円です。リバウンドしても、それは底入れではなく単なる自律反発であり、強気は禁物です。

日々勇太朗




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