転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

2万1500円がポイント

 NY市場は上下918ドルの乱高下をしていましたが、昨日の日経平均は寄り付き直後に2万1035円安値から切り返して大幅高となりました。ここで私が注目していたのが日経平均先物の2万1500円をクリアできるかどうかでした。
 先週金曜日の夜間取引では夜中の2時05分に21400円高値、月曜日の日中取引では9時35分に21470円、そしてその夜のNY時間では23時に21500円高値と3度このレベルで跳ね返されていました。ですから、ここを抜け出すと、先物の買い戻しと新規の買いが入り混じり、一気に大きなリバウンドが起こると考えていました。

クレディスイスの先物売り

 今回の急落の原因は消費増税や米中貿易摩擦など挙げるとキリがありませんが、需給面ではクレディスイスの先物売りが一番の要因と考えています。10月2日に日経平均が2万4448円の高値を付けた週の5日時点のクレディの残高は日経先物が1万5808枚、TOPIX先物が2万4114枚となっていました。
 しかし、その後の急落でクレディは損失覚悟で投げ売りを行ったと思われます。一昨日発表された先週末時点のクレディの残高は日経先物で2988枚、TOPIX先物は3669枚です。他の外資系証券も買いの残高は減らしていますが、クレディほどの減少はありません。

HSBCだけが両指数を売り越す

 現在の日経先物(ラージのみ)の売り残トップはゴールドマンの2万8625枚、そしてHSBCの2万2237枚と続きます。一方、TOPIX先物の売り残トップは野村證券の6万2440枚、そしてパリバ証券の4万7698枚、HSBCの1万2387枚と続きます。
 日経先物を売り越しているゴールドマンは、一方でTOPIX先物を3万0177枚買いで持っています。同様にTOPIXを大きく売り越している野村證券は日経先物では1万4290枚の買いを持っています。パリバ証券も1万7155枚の日経先物を持っています。
 となると、両指数を売り越しているのはHSBCだけということになります。今後はHSBCの先物の手口に注目ということになりそうです。

日経平均は目先底入れ

 そして昨日は上値の抵抗線として意識されてきた2万1400円~2万1500円のゾーンを抜け出しました。日中の日経平均先物と現物指数は前日の陰線を陽線で包む陽線包み足となりました。海外市場のボラティリティは高いままですが、日経平均は一足先に目先の底入れとなったのではないでしょうか。昨日も指摘した斜行底値形成とすれば、早晩起点の値である2万2900円近辺へ急速に戻すことになりましょう。

日々勇太朗




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