転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

問題は米中首脳会談の行方

 昨日の東京株式市場は4日続伸となりました。今のところ予定通り、2万2800円近辺を伺う流れには間違いなさそうです。問題は今週末ブエノスアイレスで開かれるG20、そしてまだ正式に日程が決まっていない米中首脳会談の行方です。アメリカの中国に求めているレベルは相当に高いようです。中でもアメリカは中国に一大産業政策である「中国製造2025の実質的放棄」を求めていますが、中国としてはこの計画を全面に押し出して国民に夢を売ってきた訳ですので、おいそれと引っ込めることができません。

党派を超えた強い意思

 しかし、WSJ紙が報じていますが、中国が掲げた新産業の多くはWTOのルールがカバーしていないか、あるいは現行ルールの網から漏れているものが多いということで、アメリカとしては世界での覇権維持のためにも中国の我がままは許せないところまで来ました。それは共和・民主の党派を超えた強い意思があり、トランプ大統領はそれを具現しているに過ぎません。

今後10年の世界の形が見える

 習近平にとっては対中関税の影響で、労働者の雇用解雇などが広がり、社会に不安が拡がっており、対米関係をなんとか修復せねば、磐石と思われた権力構造に変化が起こるかもしれません。習近平主席はなんとしてもそれを防ぎたいはずですが、落とし処で妥協しすぎても立場が怪しくなってしまいます。ここをどう乗り切るかで、今後10年の世界の形が見えるかもしれない重要な会談です。その結果如何では、順調に見える足元の上昇も短命に終わるかもしれません。

ターゲットプライスは

 ただ、筆者はテクニカルアナリストですので、現状のトレンドに追随し、変化が起きればそこで検証しなおすことを優先します。昨日まで基本的なエリオット波動によるカウントを提示して参りました。現在は下降2‐C波のリバウンド局面であり、その流れで考えると下降2‐A波の高値である2万2583円を抜く流れとなっており、そのターゲットは斜行底値形成の起点と思われる10月17日の引け値2万2841円ないしザラ場高値の2万2959円です。

日々勇太朗

相場見通し

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