パウエルショック【転ばぬ先のテクニカル】

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3月安値割り込む

 昨日の東京株式市場は大幅続落となり、3月安値を割り込んできました。前日の米国市場がFOMCの結果発表後に急落。なによりも残念なのはパウエルFRB議長の記者会見です。

NY市場資金流出加速も

 「FRBのバランスシートの圧縮が金詰り感に影響しているのでは?」という記者からの質問に対し「利回り曲線(イールドカーブ)の短期の方はFRBのバランスシートの圧縮の影響を受けないはずだ」とし、言下にその悪影響を否定。今後指標が悪化した場合バランスシート圧縮をストップするか?という質問に対しては「直近のデータに応じて金利政策のさじ加減を調整する際には、FFレートの上げ下げで対応したほうがいいとして中央銀行が資金回収を急ぐ態度を示したことで、NY市場から今後資金の流出が加速する可能性があります。

パウエル発言が世界株安に拍車

 パウエル議長の安易な発言が世界株安に拍車を掛けるとは。最近利上げの反対とFRBを牽制しているトランプ大統領。しかし、議長を指名したのはトランプ大統領なので頭の痛いところでしょう。イエレン氏続投だったら違う方向に向ったかもしれないと考えると残念でなりません。

日経平均ターゲット切り下がる

 さて、日経平均は3月安値を割り込んだことで、下値のターゲットが切り下がることになります。2万4448円からはA‐B‐C3波構成下落と考えられますが、2万4448円~2万0971円の下げがA波、2万2698円の戻しがB波として12月3日の戻り高値からC波入りしており、そのC波は5波構成下落となりましょう。2万2698円~2万1062円の下落が1波、2万1871円のリバウンドが2波であり、現在は3波部分が進行中です。バランスシート圧縮下値は概ね19200円~19400円近辺が計算されます。

日々勇太朗




株式情報と相場見通し

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