昨年10月高値で天井打ち
今日はリーマンショック時安値からの長期波動を再度確認してみたいと思います。2008年10月安値である6994円からスタートした上昇相場は昨年10月高値の2万4448円で天井打ちしたと考えます。それは以下のチャートで記したように月足二段下げにより段落を付けると分かりやすいと思います。
上昇波動第一波と第二波
最初の上昇波動第一波は2008年10月の6994円から2010年4月の1万1408円までです。上昇幅は4414円、率にすると63.1%の上昇、上昇期間は18カ月でした。この高値から2011年11月に8135円まで下落します。下落幅は3273円、率にすると28.6%、下落期間19カ月の下落となりました。この時に最初の月足二段下げが生じたことで、上昇波動第二波の下落であったことが分かります。
上昇波動第三波と第四波
8135円からの上昇は一番値幅の出る上昇波動第三波に相応しく、値幅にすると1万2817円率にすると157.5%、期間43カ月間の上昇となり、2015年6月の2万0952円までの暴騰となりました。翌年2016年6月には1万4864円まで下落します。下落幅は6088円、率にすると29.0%、下落期間12カ月でした。ここで二度目の月足二段下げとなりましたので、上昇波動第四波のボトムです。
上昇波動第五波
そして昨年10月の2万4448円まで上昇波動第五波の天井へと進みました。上昇幅は9584円、率にすると64.4%、期間28カ月の上昇でした。そして昨年10月の月足は前月の陽線を陰線で包みました。11月は陽線形成で切り返しますが、12月は更に下落が厳しくなり、3度目の月足二段下げ。このことで5波動、三段上げの相場が終わったことが分かります。
下降3波動の調整相場へ
ここよりは上昇5波動に対する下降3波動の下落へとすすむ調整相場となります。2万4448円から先月26日には1万8948円まで下落しました。値幅で5500円、率にすると22.4%です。この下落は下降波動の第一波部分です。通常は5波動構成下落となります。2万4448円~2万0971円の下落が第1波部分、2万2698円までのリバウンドが第2波部分で、1万8948円までの下落が第3波部分となり、今朝の戻り高値2万0580円が第4波ないしは進行中と判断されます。
3波動は大投げの急落
ただ、必ずしも5波動ということはなく、ダマシとなって3波動で完結するケースがない訳ではありません。1万8948円までの下落は上昇三波同様に値幅が大きく出るもので、一般的に「サード・オブ・サード」と言われます。しかし、今回の場合は日経平均の25日線との乖離がマイナス11%となったり、PBR1倍割れといった解散価値以下まで一時的に売り込まれたりといった大投げの急落でした。
1万8948円で底入れなら
正にセリング・クライマックスのような状況であったため、既に最初の下降第一波が現象面から終えている可能性も否定できません。ここが少々ややこしいところです。仮に1万8948円で底入れしていると仮定してみましょう。すると現在は下降波動第二波部分となり、3波動ないし5波動のリバウンド上昇局面入りということになりますその第1波部分が現在進行しているということになります。
第2波の押し目へ
1万8948円~2万0211円~1万9241円~2万0494円~2万0101円~2万0580円と進行してきましたので、この5波動の上昇の高値が決まりとなると第2波の押し目が3波動で入ることになります。最初の下降第一波が既に終えているケースでは、この押し目部分で買い向かうということになります。しかし、その押し目形成期に1万8948円を割り込めば、下降第一波部分が未完であったことから、最終の下落局面へと向かうことになりますので、その場合は押し目買いしたものは一旦ロスカットせねばなりません。
強い銘柄の物色が有効
とても難しいところですので、買いは強い銘柄の物色が有効と思われます。それは底値から二段上げしたものよりも、最近の相場で上髭で押し戻された銘柄が、その上髭を否定して高値を更新したものに目を向けるのが良いように思います。昨日今日の相場ではマザーズ市場のイーソル(4420)がその形となっていて注目しています。
日々勇太朗
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