NY市場動向には注意が必要【転ばぬ先のテクニカル】

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NYダウ安値から15営業日経過

 NYダウが堅調に推移しています。今年に入って11営業日が経過しましたが、この間値下がりしたのはわずかに3日。値上がりは8日間と下げる時も上げる時も一方通行となっています。しかし、今晩以降は注意が必要かもしれません。NYダウは12月3日の2万5980ドルから12月24日には2万1792ドルまで下落しました。この間の日柄は15営業日数です。ここから15営業日数経過したのが昨日で、高値は2万4288ドルでした。12月の下げ幅の61.8%戻しが2万4380ドルですから、ほぼ到達。

ナスダックも戻り一杯の可能性

 ナスダックも12月3日の7486ポイントの戻り高値から2月24日には6190ポイントまで下落しました。この間の日柄は15営業日数です。6190ポイントからのリバウンドでは昨日7079ポイントまでありました。下げ幅の61.8%戻しが6990ポイントであり、戻り一杯の可能性のあるところですが、12月24日からの戻り日柄も15営業日数です。対等日柄を高値で通過したことで、リバウンド終了の可能性を頭の隅に入れておく必要がありましょう。

NT倍率の修正

 昨日の東京株式市場はマチマチの展開でした。日経平均は40円安の2万0402円と続落。一方、TOPIXは5.4ポイント高の1543.20と反発しました。TOPIXの終値はちょうど25日移動平均線の位置で12月4日以来の回復ですが、日経平均は続落したことで200円程度下回っています。日経平均は12月3日高値から26日安値までの下げに対し43.5%戻しましたが、TOPIXは48.9%戻しとなっており、昨年異常拡大したNT倍率が修正されているものと思われます。

問題は買代金の減少

 ただ、問題は昨日の売買代金が昨年9月10日以来の2兆円割れとなったことです。昨日の値上がり銘柄は1366を数えました。一方、値下がりは682ですので圧倒的に値上がり銘柄が多い訳ですが、売買代金が減少しているということは売りが引っ込んだところを買い戻しが入っているだけの動きであり、新たに資金が流入している訳ではないということでしょう。
 昨日の引け後に1月11日段階の裁定取引残が発表されました。買い残は1980億円増の7821億円、売り残は2435億円減少の3840億円となっており、指数採用銘柄では買い戻しが進んだことが分かります。

内需型銘柄を選考

 いよいよ第3四半期の決算発表が本格化します。昨日は引け後に日本電産が業績下方修正を発表しました。米中摩擦の影響により大規模な在庫調整が進行したことが要因としています。設備投資の先行指標である工作機械受注は既に悪化傾向にあり、銘柄選択では内需型銘柄を選考すべきでしょう。

日々勇太朗

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