ダブル選挙か!?【転ばぬ先のテクニカル】

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海外投資家参加限られ小動き

 昨日の東京株式市場は27日がNY市場は戦没者追悼記念日、英国はスプリング・バンク・ホリデーで休場のため、海外投資家の参加が限られ小動きでした。出来高、売買代金も薄く、日経平均は反発、TOPIXは続伸でしたが、特段目立った動きは見られませんでした。

ダブル選を示唆?

 昨日のマーケットで話題となったのは来日中のトランプ大統領が安倍首相とゴルフを講じた後のツイートです。トランプ大統領はツイッターで、「after their July elections」と発信。「選挙」の単語が単数の「election」ではなく、複数の「s」が付いていたため、安倍首相が「ゴルフ外交」で、トランプ氏にダブル選を示唆したのかといったことが話題でした。

ダブル選は過去2回のみ

 衆参ダブル選挙は何度も話題にのぼるものの、実際に行われたのは過去2回しかありません。1回は1980年のハプニング解散と呼ばれる大平正芳首相が選挙期間中に急死した弔い合戦となった異例選挙。もうひとつは1986年、大型間接税の導入の是非を問う「死んだふり解散」と言われれる中曽根康弘首相が行っただけです。

総選挙なら株高の可能性

 このダブル選挙時は解散・総選挙後までの株価は前者が5.4%、後者が3.1%上昇しました。また安倍政権下での衆院解散・総選挙は2012年、2014年、2017年の3回で、この間の株価は最初が13.4%、2回目が2.9%、3回目は10.1%上昇しました。
 今回、もしダブル選挙で衆院も解散・総選挙となった場合は、その間株高となる可能性があります。このことは頭の隅に入れておいていざと言う時のポジション取りの参考としましょう。このところ選挙関連銘柄の中ではイムラ封筒(3955)が連日買われており、無視はできません。

中国実勢示す香港市場

 さて、日経平均は反発しましたが、特にトレンド変化のシグナルはありません。流れは下向きに転じたままですが、注目は香港市場の株価指標にあると思います。上海市場は政府が買い支えなどを致しますので実勢を示していません。その点香港市場は海外投資家の参加が多く、実勢を示す中国市場の株価指数として観察する必要があると思います。

日々勇太朗

相場見通し

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