転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

底割れは回避も…

 昨日の東京株式市況は続落となりました。下値は2万0809円まであり、5月14日安値(20751円)に接近しましたが、ドル円が円安に傾いたことで底割れは回避しました。しかし、これで底が入ったと言える形ではありません。

海外市場も軟調

 29日のNY市場ではNYダウが5月13日安値を割り込んで二段下げとなりました。S&P500も同様に二段下げとなり、本日にも20日線と60日線がデッドクロスします。ナスダックも二段下げとなり、S&P500同様にデッドクロスとなりそうです。このところ底値圏で横ばいとなっていた香港ハンセン指数はザラ場安値を更新してきました。

米中貿易戦争落しどころが見えず

 どうも相場は米中貿易戦争の落しどころが見えなくなり、合意へ向けたアクションを催促しだしたようです。両国政府・首脳は中国共産党一党独裁や来年の米中間選挙のためにも株価下落は避けたいところ。しかし、覇権争いで手を緩めることもできず、袋小路に入った形であり、株式市場としては株価下落で解決に向けた圧力を掛け出したということでしょう。
 また、長引く交渉により冷え込みつつある景気指標が散見されるようになり、利下げを催促する形で米長期債利回りが急低下してきました。それがまた景気失速懸念となって株価が下落するという構図です。

ヘッジが必要

 売り長で崩れなかったファーストリテイリングが昨日は20日線を割り込んできました。急激なリバウンドがないと本日にも5日線が20日線とデッドクロスします。そうなると日経平均は2万円割れへと向かうことになるでしょう。日経ダブルインバース(1357)やNYダウ・ベア・ドルヘッジETN(2041)などでヘッジする必要があると考えます。

日々勇太朗

相場見通し

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