戻り目処は2万1000円【転ばぬ先のテクニカル】

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ジリ高推移で大幅高

 昨日の東京株式市場は大幅高で取引を終えました。寄り付き以降の動きを注視していましたが、戻り売り圧力はそれほどでもなく、ジリ高推移したことは好感されます。

リバウンド移行へ良い方向

 昨日の当欄では「筆者が注目していたのは2万0404円に位置する一目均衡表の雲下限を遅行スパンが下回るかどうかでした。ザラ場では割り込んでいましたが、大引けではわずかに戻してきました。本日より雲の下限は上昇に転じます。それに沿ってリバウンドに移れるのかどうかに注目しましょう」としましたが、良い方向に向きました。

雲下限に沿い急上昇の可能性

 遅行スパンというのは、その日の終値を26日過去に遡った位置に記入します。お手元で一目均衡表が見れればご確認いただきたいのですが、昨日の遅行スパンは26日前の雲(先行スパン)下限に位置していました。割り込んだ場合は下落が加速するポイントとなり得ました。尚且つ、雲下限は今後、急上昇していくことが分かっていました。ですから雲下限で止まれば、しばし雲下限に沿って急上昇する可能性を考えていました。

テクニカルリバウンド発生

 ここではパウエル発言うんぬんより、テクニカルリバウンドが定石通りに発生したことが大事と考えます。雲下限の上昇が止まり、横ばいになるまでの3日間程度は上値を試す展開が期待できることになりました。昨日は上放れたことで、今月3日の陽線と4日の陰線の2日分のローソク足の両側に窓が空きました。俗にアイランドリバーサル(離れ小島)の底入れパターンです。

一目均衡表転換線にタッチ

 一目均衡表では転換線にタッチしました。ここで頭打ちになるのか、更に上値追いに向かえるのかが本日以降の注目点です。「上値の目処は直近の日足の窓埋めとなる2万0581円や2万0673円を走る5日移動平均線近辺ではないかと考えます」とした位置は一気に超えてきましたが、2万1000円では上値が重くなり、戻り売りポイントとして意識されましょう。

再度売りポジション構築

 今年3月8日、25日、そして5月14日、29日の4度、終値2万1000円を意識してきました。今回はこの2万1000円レベルを割り込んでしまった後の反発ですので、今までの下値サポートポイントが今回はレジスタンスポイントとして戻り売りの急所となりえます。本日から3日間はどこまで上値を伸ばせるのかを見ながら、再度売りポジションの構築を考えています。

日々勇太朗




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