転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

そろそろサマーラリー

 昨日の東京株式市場はパウエルFRB議長の議会証言を控えて様子見となりました。この3日間、日経平均は5日線を下回っていますが、本日にも20日線と60日線が2万1400円近辺でゴールデンクロスします。TOPIXも両線のゴールデンクロスが近づいており、パウエル議長から余程のタカ派発言がない限り、そろそろサマーラリー入りが考えられます。

20日、60日線下回れば下落再開
 ここで両線を下回るような下落があれば、52週線や12カ月線、24カ月線が厚い壁だったということでしょう。6月3日安値の2万408円を下回った場合は4月高値が中間反騰高値であり、昨年12月安値を下回る下落局面の再開と考えねばなりません。さて、どちらに転ぶのか注目段階を迎えています。

月末予防的利下げ予想

 先週末の強い雇用統計を受けて、今月末のFOMCでの0.5%利下げ予想はほぼなくなりました。しかし、各国の弱い経済指標から、0.25%の予防的利下げ予想が高まっています。この状況でFRBの立場を考えると非常に難しい判断を下さねばならないと思われますが、見送りとなった場合はマーケットが混乱する可能性が高く、0.25%実施と見るべきなのでしょう。

利下げなら一時的に株価急騰

 過去、FRBはグリーンスパン議長時代に2度、予防的利下げを実施しています。急激な利上げを修正した95年7月とロシア経済危機を受け市場リスクを抑えるために実施した98年9月です。このいずれの局面でも利下げによりNYダウは上昇を加速し、特に98年の利下げはITバブルの原因となりました。今回も利下げをするならば、過去2回の経験から一時的に株価急騰があり得るでしょう。

NY株価は八~九合目

 しかし、過去2回の予防的利下げは95年がFFレート6%→5.25%、98年時は5.5%→4.75%でした。現在のFFレートは2.5%であり、何らかの金融危機発生に備えて「余裕」を温存する必要もあり、何度も予防的利下げが出来ることは考えられないために、その効果は一時的なものにとどまると思われます。そういう意味ではNYの株価は既に八合目~九合目に達しつつあるのではないかと考えています。

ミニGクロス接近し出来高増える

 個別ではチャートポイントに差し掛かっていたアドベンチャー(6030)が戻り売りに押されてしまいました。3730円に位置する20日線接近では再度、買いの手を振りたいと思います。新たな注目銘柄としてバルテス(4442)を挙げておきたいと思います。5月31日IPOしたばかりの銘柄ですが、5日線と20日線のミニゴールデンクロスが近づいています。ソフトウェアのテスト事業を主力とし、人材派遣やセキュリティ脆弱性診断も行っています。7pay問題もあり出来高が増えてきました。

日々勇太朗




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