転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

日足は三空叩き込み

 昨日の東京株式市場は大幅続落となりました。日経平均株価は寄り付きから2万1000円台を割り込み、一時2万0514円安値まで売られました。これで日足は三空叩き込み形成です。

米国産農産物輸入を停止

 Bloomberg通信が「中国政府は国有企業に対し、米国産の農産物の輸入を停止するよう要請した」と報じました。やはりというか、根回しもなくトランプ大統領がいきなり対中関税第四弾をツィートしたことが中国の怒りを買いました。中国は関税を発動されてももう対米輸入に関税を掛けられるものがありません。売り言葉に買い言葉じゃないですが、米中貿易交渉で合意した形になっている農産物の輸入を放棄することが一番の対抗策です。トランプ大統領はディールを有利にするための脅しと考えたのかもしれませんが、それが仇になりました。

通貨切り下げ競争の可能性

 しかも、中国人民銀行は人民元の対ドルを7で止めてきましたが、それを放棄しました。11年ぶりの元安水準となりますが、マーケットでは7がレッドラインと考えられてきただけに厳しいレベルです。人民元安は中国国内のデフレ圧力の海外移転的な意味合いがあります。近隣諸国窮乏策とも言い換えられるこの措置。通貨切り下げ競争に陥る可能性が出てきました。ドル円も米中協議の行方に左右されてしまいますので、今後の動向に注視せねばなりません。

下げ急ピッチすぎる印象

 しかし、下げが急ピッチすぎる印象です。NYダウは2日の取引で一時2万6249ドル安値まであり、大引けは2万6485ドルでした。60日線が現在2万6350ドル近辺に走っており、ここを守れるのかどうか。割り込んだ場合は値幅を伴った調整局面入りが予測されます。日経平均の最後の砦は6月4日終値の2万0408円です。ここを割り込んだ場合は昨年12月安値に対する二番底形成へと向かうものと思われます。

チャートポイントは

 4月高値、6月安値、7月戻り高値からの計算ではN計算値が1万9759円、V計算値が1万8746円、E計算値が1万8216円などが計算されます。チャートポイントを割らずに戻すことを願わずにはいられません。三空叩き込みとなっていますので、私は短期で強気します。

日々勇太朗




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