転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

マイナス乖離見て強気

 昨日、中国人民銀行が元安を容認したことで、米財務省は為替操作国に指定というニュースが飛び込んできました。取引を終了したNY市場は時間外取引でNYダウが一時、大引けから更に500ドル安くらい下落しました。東京市場の寄り付き直前のことです。この時、NYダウの25日移動平均線のマイナス乖離を調べたところ6.6%に拡大していました。この数字を見て、わたしは強気しました。

逆張り指標一旦下げ止まり

 昨日の当欄で「私は短期強気」としましたが、チャートパターンからは相場は完全に下放れの構図でした。昨年12月安値と今年6月安値を結んだ下値サポートラインを昨日割り込んでいました。しかし、一方で逆張り指標を見ると、日経平均の25日移動平均線との乖離率は終値でマイナス3.7%に拡大。6月の底打ちがマイナス4.5%、昨年12月に下げ始めた時もマイナス3.4%で一旦下げ止まりました。

先物出来高9万4000万枚に

 また、RCIもマイナス87まで低下してきたことで、6月の底打ちの時のマイナス85とほぼ同レベルとなりました。昨年12月に下げ始めた時にもマイナス91で一旦止まり反発していきましたので近いと感じたのです。なによりも日中取引の日経平均先物の出来高が9万4000万枚に達しました。概ね10万枚程度で底入れするケースが多いのが経験則です。

日経平均マイナス乖離も6.6%

 昨日の日経平均の安値は2万0110円でしたが、この時点での25日移動平均線乖離率はマイナス6.6%でした。NYダウの時間外取引でのマイナス乖離率と同じでした。そこで為替市場に目を向けたのですが、NYダウ先物が急落しているにも関わらず、105円台半ばと音なしの構えでした。そのため、逆張りテクニカル指標から、そろそろリバウンドを開始すると考えて買いの手を振りました。

どの程度のリバウンド?

 問題はここからで、目先的に底入れしたとして、ではどの程度の位置までリバウンドするのかです。NYダウは60日線(2万6350ドル)を抵抗もなく一気に割り込み、しかも、6月3日安値(2万4680ドル)から7月16日高値(2万7398ドル)の上げ幅に対する76.4%押しにあたる2万5321ドルをも割り込んでしまいました。

60日線の2万1265円

 一目均衡表でも雲の下限まで一気に売られてしまいましたので、7月16日の2万7398ドルで大天井を打ったのではないかと思われます。結局、NYダウは一昨年1月高値と10月高値を結んだ延長線を抜くことはできず、レジスタンス効果を発揮しました。ここでのNYダウの戻りは、60日線近辺が限界ではないかと思われます。日経平均は2万1265円に走っている60日線を目処に考えております。

日々勇太朗




株式情報と相場見通し

Pocket