転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

NYダウは52週線がポイント

 今週はNY市場が乱高下しています。NYダウは月曜日に380ドル安、火曜日に372ドル高、そして水曜日に800ドル安とボラが高まっています。14日のNYダウは今年最大の下げ幅ということですが、ただしまだ7日のザラ場安値は切っていません。ただ、今週末2万2650ドルを割り込んで終わると、52週移動平均線割れとなってしまいます。昨年の12月、そして今年5月以来のことです。ここを早晩取り戻すことが出来ないと下落トレンド入りと考えねばなりません。

日経平均の下落は限定的

 NY市場の急落の割には日経平均の下落は限定的でした。一時2万0184円安値までありましたが、6日安値(2万0110円)手前でとどまりました。これは米株は売られましたが、債券が買われて金利が低下した割にドルが売られなかったからだと思われます。

米国では逆イールド

 米国市場では2年債と10年債の利回りが逆転する逆イールドが話題となっていました。逆イールドカーブはリセッションの先行指標であり、1950年以降に起きたすべてのリセッションの前に必ず逆イールドが発生しており、信頼度抜群の先行指標です。ただ、問題は逆イールドが発生してもすぐリセッションにはなりません。短くて半年、長くて一年半のタイムラグがあります。その間には利下げ機運の高まりから株価はもう一度を高値を更新することも十分あり得ます。

米経済指標良好なら株価は反発

 この記事が出る頃には米7月の小売売上高、鉱工業生産指数が発表されています。市場予想は小売売上高、鉱工業生産指数ともに前月比プラス0.2%予想となっており、この結果が良好ならば債券は売られるでしょうが、株価は反発するのではないでしょうか。

ビジネスモデルに興味

 個別では昨日取り上げたKudan(4425)が逆行高となり出来高も増えてきました。60日線の位置する1万2700円近辺期待です。今日はツクルバ(2978)をご紹介したいと思います。7月31日IPO銘柄で公開価格(2050円)近辺で張り付いています。直ぐに動き出すかどうかは分かりませんが、この会社のビジネスモデルが面白いと思っています。

中古住宅流通プラットフォーム

 ITを活用したリノベーション・中古住宅流通プラットフォーム「cowcamo(カウカモ)」を運営する「cowcamo事業」がそれです。簡単に言ってしまうと、個々の物件に独自の取材を行い、周辺環境から物件の特徴など細部に至るまで、写真を交えて解説を付すことで買主はWeb上で内見をすることが可能ということ。

ネットで最良物件

 家を買う時は不動産屋さんに足を運び、業者の方と現地に赴き、周辺を歩いたりといった手続きが通常ですが、cowcamoはそういった手続きを省きネットで一番ニーズに合った最良物件を見つけるというもの。大手デベロッパーならば自社物件を勧められがちですが、同社は在庫を持たないため、最良物件が見つけられるというのがウリです。また、人を介さないために粗利益率が高いというのが特徴です。

急成長の可能性

 実は昨年末にツクルバと同様のビジネスモデルを展開する米国のCOMPASS(コンパス)にソフトバンクビジョンファンドが440億円の出資を行っています。未上場企業ながら4500億円の企業評価がついたとのことです。日米とフィールドは違いますが、孫氏が目を付けるビジネスモデルということは、今後急成長する可能性のあるビジネスモデルではないかと思われます。

日々勇太朗




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