転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

7日続伸で三役好転

 昨日の東京株式市場は7日続伸となりました。2万1619円高値まであり、7月30~31日に残している窓埋め(2万1665円)まであとわずか。52週移動平均線を突破して、一目均衡表では三役好転を果たしました。先週までの弱気節もどこへやらで一転強気節があちこちで聞かれる様変わりの展開。

金融株が指数引っ張る

 ここでの上昇はTOPIX主体の上昇であり、金融株が指数を引っ張る展開です。それは米長期金利の動きに連動しているものであり、10年債利回りがどこまで上げるのかが一番気にせねばならない指標でしょう。来週17~18日の米FOMCで利下げが確実視される中、9月3日に1.43%まで低下していた米10年債利回りは10日のNY市場で1.73%まで上昇。わずか5営業日数で0.3%もの上昇となっています。

米金利はセッション織り込む

 あるアナリストは「米金利はリセッションを織り込み過ぎた。米中貿易交渉の悪影響があっても、世界経済にはそれほど下振れ要因とならない可能性が高い」と先日までとは180度違う見解を語っています。確かに10年債利回りの低下速度は目を見張るものでした。昨年10月5日の利回りは3.244%でした。世界的な株価急落により本年1月3日には2.546%まで低下。その後、株価の上昇に伴い3月1日には2.758%まで上昇しましたが、その後は雪崩を打つがごとく急速に低下してきました。

買い戻しもそろそろ終盤戦

 この間のチャートを観察すると、中間反騰の金利上昇局面はことごとく60日移動平均線で阻まれ、右肩下がりのトレンドを描いて参りました。現在その60日移動平均線は1.845%に位置しており、まだ上昇余地はありそうですが、いつFRBに金利低下を促すトランプ砲が放たれるか分からないところもあり、売り方の買い戻しもそろそろ終盤戦ではないかと思われます。

技研HDに注目

 個別ではそろそろ材料株に目が向く可能性があり、技研HD(1443)に注目してみたいと思います。

日々勇太朗

相場見通し

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