急落の半導体関連銘柄【転ばぬ先のテクニカル】

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日経平均反発も…

米FOMCは無難な着地となりました。パウエルFRB議長の話しぶりがとても上手になった印象で、マーケットに配慮した会見が好感されました。日銀会合ではフォワードガイダンスの変更にとどめ、マイナス金利の深掘りは行われませんでした。昨日の日経平均は反発しましたが、半導体関連銘柄には急落銘柄が相次ぎました。

スクリーン上方修正も低進捗

寄り付きで筆者が不可思議に感じたのはスクリーン(7735)です。前日の引け後に2020年9月期第2四半期の決算が発表されました。中間期の数字が上方修正されたことが要因と思われますが、買い気配スタートには驚かされました。上方修正という見出しに踊らされたとしか思えません。
通期見通しに対する進捗率は売上高では45%ですが、営業利益段階では13.7%、経常利益で15.1%、当期純利益でも14.0%に過ぎません。残る半期でV字回復して計画線に届くとは筆者にはとても思えません。当然、寄り付きで空売り勝負に出たことは言うまでもありません。

アドバンテは材料出尽くし

それ以上に驚かされたのはアドバンテスト(6857)の急落です。こちらは前日引け後に通期の見通しを上方修正していました。それも営業利益で50.0%、経常利益で47.7%、当期利益も40.4%というものです。しかし、100円安の5320円で寄り付いた後は一時555円安の4865円まで売られました。典型的な好材料出尽くし症状です。
売り方にすればヤレヤレといったところでしょうが、当欄ではショートカバーの一巡から半導体関連銘柄の下落予想をしていましたので、決算を見た時に、読者が空売りポジションを取っていて踏まされるのではないかと心配になりました。結果オーライで良かったですが、決算だけはどんな反応をするのかヒヤヒヤですね。

押し目の欲しいところ

日経平均は反発致しましたが、ソフトバンクグループ(9984)とファーストリテイリング(9983)の上昇が指数を引き上げたに過ぎません。10月相場は9月に続き月足大陽線を建てましたが、8月安値からはザラ場2898円もの大きな値幅を伴っており、今月前半は押し目の欲しいところです。

日々勇太朗




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